コンピュータ

COMPUTER

公開：2024-10-22

ABBがIEC配電盤・分電盤System pro Eシリーズを提案、データセンターの高信頼性とプロジェクト効率化を実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• ABBがIEC配電盤・分電盤を提案
• データセンターEXPOで実機展示
• 高信頼性とプロジェクト効率化を実現

ABBのIEC配電盤・分電盤System pro Eシリーズの提案

ABB株式会社は2024年10月23日から25日まで幕張メッセで開催されるJapan IT Week内データセンターEXPO にて、IEC配電盤・分電盤System pro Eシリーズを実機展示すると発表した。このシリーズは、IEC 61439準拠を国内組立で満たすことができ、高い安全性と信頼性に加えて、プロジェクトの効率化を実現する製品だ。^[1]

System pro Eシリーズの特徴として、規格により指定された仕様を専用ソフトに入力するだけで構成部品が自動で選定される点が挙げられる。これにより型式試験不要でIEC準拠の配電盤および分電盤を国内組立できるため、省力化、省手間化、省時間化を実現できる。国内でのデータセンター建設増加に伴い、IEC準拠の配電盤および分電盤への注目が高まっている中、この製品は重要な役割を果たすだろう。

ABB株式会社エレクトリフィケーション事業本部のスマートパワー事業部長である青板由人氏は、ABBが世界のあらゆる産業における電化に貢献してきたことを強調し、日本国内においても全世界共通の安全性、信頼性、高効率を実現するためのパートナーでありたいと述べている。ABBは、世界で実績のあるIEC配電盤・分電盤で、より厳しい要件レベルへの対応効率化に貢献することを目指している。

ABBのIEC配電盤・分電盤System pro Eシリーズの特徴まとめ

ABBの出展内容の詳細はこちら

IEC 61439について

IEC 61439とは、低圧開閉装置及び制御装置の組立品に関する国際規格のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 配電盤の設計、製造、試験に関する要求事項を規定
• 電気安全性と性能の国際標準化を目的とする
• 型式試験と検証による品質保証を重視

ABBのSystem pro Eシリーズは、このIEC 61439規格に準拠した製品である。規格準拠により、国際的に認められた安全性と信頼性を確保しつつ、専用ソフトウェアを活用することで効率的な設計と製造プロセスを実現している。これにより、データセンターなどの重要施設における電力供給の安定性と信頼性の向上に貢献している。

ABBのIEC配電盤・分電盤System pro Eシリーズに関する考察

ABBのIEC配電盤・分電盤System pro Eシリーズは、日本国内のデータセンター市場における重要な課題を解決する可能性を秘めている。特に、国際規格に準拠しつつ国内組立を可能にした点は、グローバル標準と地域のニーズを両立させる画期的なアプローチだ。このような製品の登場により、日本のデータセンター業界の国際競争力が向上し、外資系企業の参入も加速する可能性がある。

一方で、新技術の導入に伴う課題として、既存の設備との互換性や技術者の習熟度の問題が浮上する可能性がある。これらの課題に対しては、ABBによる包括的な技術サポートや教育プログラムの提供が解決策となるだろう。また、日本の電力システムの特性に合わせたカスタマイズオプションの拡充も、製品の普及を後押しする重要な要素となる。

今後、ABBには単なる製品提供にとどまらず、日本のデータセンター業界全体のデジタル化と効率化を推進するソリューションプロバイダーとしての役割が期待される。例えば、AIを活用した予測保守システムの統合や、再生可能エネルギーの効率的な利用を支援する機能の追加など、より高度な付加価値サービスの展開が望まれる。このような取り組みを通じ、ABBはデータセンターのサステナビリティ向上に大きく貢献できるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「ABB、データセンターEXPOで高信頼性とプロジェクト効率化を実現するIEC配電盤・分電盤を提案 | ABB株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000086.000081567.html, (参照 24-10-22).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「コンピュータ」に関するコラム一覧「コンピュータ」に関するニュース一覧