プログラミング

PROGRAMMING

公開：2024-09-11

秋田県がデジタル人材育成プログラム「あきたデジタルアカデミー」を開講、ITスキルとデザイン思考の習得で地域課題解決を目指す

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 秋田県がデジタル人材育成プログラムを開講
• ITパスポート試験対策とデザイン思考を学習
• 地域企業との交流機会を創出し産業のデジタル化を促進

秋田県デジタル人材育成プログラム「あきたデジタルアカデミー」が開講

東日本電信電話株式会社秋田支店とNTT DXパートナーは、秋田県の令和6年度デジタル人材育成プログラム推進事業に採択され、2024年9月9日より「あきたデジタルアカデミー」を開講した。このプログラムは秋田県の「～大改革の時代～新秋田元気創造プラン」の一環として実施されるものだ。デジタル社会を担う人材の育成と地域企業との交流機会の創出を目指している。^[1]

「あきたデジタルアカデミー」では、ITパスポート試験対策講座（eラーニング）、デザイン思考を用いた地域課題解決策立案（実践型研修）、秋田県内企業との交流会の3つのプログラムを提供する。国家資格であるITパスポート試験の対策を通じてITの基礎を習得し、さらに秋田県の地域課題をテーマにデザイン思考を実践的に学ぶことで、革新的な解決策を見出す力を養成する。

プログラムの受講対象は、秋田県内での就職を希望している大学生・専門学校等の在学生・離職者・在職者、デジタル人材に興味がある方、ITパスポート試験に合格したい方となっている。開催場所は秋田市内のコワーキング兼情報発信スペース "Connect Labo OMOCE（おもしぇ）"他で、2024年9月から2025年1月にかけて実施される予定だ。

あきたデジタルアカデミーの概要

あきたデジタルアカデミーの詳細はこちら

デザイン思考について

デザイン思考とは、製品やサービスの開発プロセスにおいて、ユーザーの視点に立って問題を解決する創造的なアプローチのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• ユーザーの潜在的なニーズや課題を深く理解することを重視
• 多様な視点からのアイデア創出と迅速なプロトタイピングを行う
• 反復的なプロセスを通じて解決策を改善し続ける

あきたデジタルアカデミーでは、このデザイン思考を用いて秋田県の地域課題に取り組む実践型研修を行う。参加者は地域の実際の課題に対してデザイン思考のプロセスを適用し、革新的な解決策を提案することが求められる。この経験を通じて、参加者は問題解決能力を高めるとともに、地域の課題に対する理解を深めることができるだろう。

あきたデジタルアカデミーに関する考察

あきたデジタルアカデミーの開講は、秋田県のデジタル化推進と人材育成の観点から非常に意義深い取り組みだ。特に、ITスキルの習得とデザイン思考の実践を組み合わせたカリキュラムは、単なる技術教育にとどまらず、実際の問題解決能力を養成できる点で評価できる。また、地域企業との交流機会を設けることで、学んだスキルを地域の課題解決に直接活かせる環境を整えている点も注目に値する。

一方で、プログラムの効果を最大化するためには、参加者の継続的なモチベーション維持が課題となる可能性がある。eラーニングや実践型研修を通じて得た知識やスキルを、実際の就職や起業、地域貢献にどのようにつなげていくかが重要だ。この点については、プログラム終了後のフォローアップや、地域企業とのより密接な連携体制の構築が解決策として考えられる。

今後は、プログラムの成果を定量的に測定し、継続的な改善を図ることが期待される。例えば、参加者のITパスポート試験合格率や、プログラムを通じて生まれた具体的な地域課題解決案の数、さらには参加者の就職率や起業率などを指標として設定し、プログラムの有効性を検証することが考えられる。こうした取り組みを通じて、あきたデジタルアカデミーが秋田県のデジタル人材育成の中核となり、地域の活性化に大きく貢献することを期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「～これからの秋田県をもっと元気に！～ 秋田県デジタル人材育成プログラム推進事業「あきたデジタルアカデミー」いよいよ開講！ | 東日本電信電話株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001027.000098811.html, (参照 24-09-11).

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