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公開：2024-09-11

インターステラテクノロジズがベリサーブと提携、低コストで高頻度なロケット開発へ前進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• インターステラテクノロジズがパートナーシッププログラムを展開
• ベリサーブがゴールドパートナーとして新規参画
• ソフトウェア品質向上支援で低コストで高頻度なロケット実現へ

インターステラテクノロジズのパートナーシッププログラムにベリサーブが参画

インターステラテクノロジズ株式会社は2024年9月10日、パートナーシッププログラム「みんなのロケットパートナーズ」に株式会社ベリサーブが新たに加入したことを発表した。このプログラムは2019年3月に立ち上げられ、日本の宇宙産業を新たな産業として育成することを目的としている。ベリサーブは最上位グレードのゴールドパートナーとして参画し、参加企業・団体・大学は計44社・団体・大学となった。^[1]

ベリサーブは航空・宇宙分野のソフトウェア品質向上に長年携わってきた企業であり、インターステラテクノロジズを日本の宇宙産業を代表する企業として評価している。パートナーシッププログラムを通じて、より幅広い領域での技術協力や開発支援を展開する予定だ。主な技術協力・開発支援内容には、ロケット搭載用コンポーネントのソフトウェア検証業務やメトリクス解析、ソフトウェア品質プロセスの検討支援などが含まれる。

インターステラテクノロジズは設計から生産技術、試験、品質管理までの各工程を社内に一気通貫で持つことで、コスト競争力のあるロケットを開発している。従来の実績重視の宇宙業界において、品質を確保しながらも低価格な宇宙輸送サービスを実現するため、他業種のものづくりの考えや手法を積極的に取り入れている。これにより「誰もが宇宙に手が届く未来をつくる」というビジョンの実現を目指している。

インターステラテクノロジズとベリサーブの協力内容まとめ

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アビオニクスについて

アビオニクスとは、航空機やロケットに搭載され、飛行のために使用される電子機器のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 飛行制御や航法、通信などの重要な機能を担う
• 高い信頼性と耐環境性が要求される
• ソフトウェアとハードウェアの緊密な連携が必要

インターステラテクノロジズとベリサーブの協力において、アビオニクスのシステム要件に対してトレーサビリティ管理ツールConTrackが利用される予定だ。このツールの活用により、ロケットの電子機器システムの要件管理が効率化され、開発プロセスの透明性と品質向上が期待される。アビオニクスの高度な信頼性確保は、低コストで高頻度なロケット打ち上げの実現に不可欠な要素となるだろう。

インターステラテクノロジズのパートナーシッププログラムに関する考察

インターステラテクノロジズのパートナーシッププログラムは、日本の宇宙産業の発展に大きく貢献する可能性を秘めている。特にベリサーブのような専門性の高い企業との協力は、ロケット開発におけるソフトウェア品質の向上と、それに伴うコスト削減や信頼性の確保につながるだろう。一方で、多数の企業や団体が参画することで、知的財産の管理や利益配分などの複雑な問題が生じる可能性もある。

こうした課題に対しては、明確な協力体制と契約の整備、そして参画企業間の密接なコミュニケーションが解決策となるだろう。また、今後はAIやIoT技術の積極的な導入による開発プロセスの更なる効率化や、国際的な宇宙開発企業とのパートナーシップの拡大なども期待される。これらの取り組みにより、日本の宇宙産業の競争力が一層高まることが予想される。

長期的には、このパートナーシッププログラムを通じて培われた技術や知見が、宇宙開発以外の分野にも波及効果をもたらすことが期待される。例えば、高信頼性ソフトウェア開発手法や軽量かつ堅牢な材料技術など、様々な産業分野での革新につながる可能性がある。インターステラテクノロジズには、日本の宇宙産業のリーディングカンパニーとして、オープンイノベーションを推進し、産業全体の底上げに貢献することを期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「インターステラテクノロジズのパートナーシッププログラム「みんなのロケットパートナーズ」に株式会社ベリサーブが参画 | インターステラテクノロジズ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000064.000043667.html, (参照 24-09-11).

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