WCF(Windows Communication Foundation)とは？意味をわかりやすく簡単に解説

text: XEXEQ編集部

WCF(Windows Communication Foundation)とは

WCF(Windows Communication Foundation)は、Microsoftが提供する分散アプリケーション開発フレームワークです。WCFを使用することで、デスクトップアプリケーション、Webアプリケーション、モバイルアプリケーションなど、異なるプラットフォーム間でのサービス指向アーカイテクチャ(SOA)の実現が可能となります。

WCFは、.NET Frameworkの一部として提供されており、C#やVB.NETなどのプログラミング言語を使用して開発することができます。WCFを使用することで、セキュリティ、信頼性、トランザクション管理などの機能を容易に実装できるようになっているのが特徴です。

WCFでは、サービスとクライアントの間でデータをやり取りするために、XMLベースのメッセージ交換が行われます。このメッセージ交換は、HTTP、TCP、Named Pipes、MQシリーズなど、様々な通信プロトコルに対応しています。

また、WCFでは、サービスの公開に際して、WSDLと呼ばれるサービス記述言語を使用します。WSDLを使用することで、サービスの仕様を明確に定義し、クライアントがサービスを容易に利用できるようになります。

WCFを使用することで、開発者は分散アプリケーションの構築に集中することができ、インフラストラクチャの詳細を意識する必要がなくなります。そのため、WCFは、エンタープライズレベルのアプリケーション開発に適したフレームワークと言えるでしょう。