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HTTP(Hypertext Transfer Protocol)とは?意味をわかりやすく簡単に解説

text: XEXEQ編集部


HTTP(Hypertext Transfer Protocol)とは

HTTPはHypertext Transfer Protocolの略称で、インターネット上でWebページなどのデータを送受信するためのプロトコルです。クライアントとサーバー間でリクエストとレスポンスを交換することで、目的のデータを取得できます。

HTTPはインターネットの誕生とともに登場し、現在もWebブラウザとWebサーバー間の通信で広く利用されています。HTTPを使うことで、HTMLファイルやCSSファイル、画像ファイルなど、様々な種類のデータを効率的にやり取りできます。

HTTPの通信はクライアントがサーバーに対してリクエストを送信することから始まります。リクエストには取得したいデータのURLや、データの取得方法などの情報が含まれています。サーバーはリクエストを受信すると、要求されたデータを検索し、レスポンスとしてクライアントに返信します。

レスポンスには要求されたデータの他にも、ステータスコードと呼ばれる処理結果に関する情報が含まれています。ステータスコードは3桁の数値で表され、リクエストが正常に処理されたかどうかを示します。代表的なステータスコードとしては「200 OK」や「404 Not Found」などがあります。

HTTPはシンプルなテキストベースのプロトコルであるため、実装が容易という特徴があります。また、ステートレス性を持っているため、一連の通信が終了した後はクライアントとサーバーの接続が切断されます。これにより、サーバーのリソースを効率的に利用できます。

HTTPリクエストメソッドの種類と役割

HTTPリクエストメソッドの種類と役割に関して、以下3つを簡単に解説していきます。

  • GETメソッドとPOSTメソッドの違い
  • PUTメソッドとDELETEメソッドの使い方
  • HEADメソッドとOPTIONSメソッドの役割

GETメソッドとPOSTメソッドの違い

GETメソッドは指定したURLのリソースを取得するためのリクエストメソッドです。GETリクエストはURLに直接パラメータを含めることができ、主にデータの参照に用いられます。一方、POSTメソッドはリソースにデータを送信するためのメソッドです。

POSTリクエストはリクエストボディにデータを含めて送信するため、大量のデータを送ることが可能です。また、URLにデータが表示されないため、セキュリティ面でもGETよりも優れています。GETとPOSTの使い分けはリソースの参照か送信かで判断します。

PUTメソッドとDELETEメソッドの使い方

PUTメソッドは指定したURLのリソースを更新するためのリクエストメソッドです。PUTリクエストはリソースの全体を送信することで、既存のリソースを置き換えます。一方、DELETEメソッドは指定したURLのリソースを削除するためのメソッドです。

DELETEリクエストはURLで指定されたリソースをサーバーから削除します。PUTとDELETEメソッドはRESTful APIの設計において、リソースの更新と削除を表現するために使われることが多いです。ただし、全てのWebサーバーがこれらのメソッドに対応しているわけではありません。

HEADメソッドとOPTIONSメソッドの役割

HEADメソッドはGETリクエストと同様にリソースのメタ情報を取得するためのリクエストメソッドです。ただし、GETとは異なり、レスポンスボディを返さないという特徴があります。HEADメソッドは主にリソースの存在確認やヘッダー情報の取得に用いられます。

OPTIONSメソッドは指定したURLがサポートしているHTTPメソッドを問い合わせるためのリクエストメソッドです。OPTIONSリクエストに対するレスポンスにはAllow属性に対応しているHTTPメソッドが列挙されます。これにより、クライアントはサーバーの機能を事前に把握できます。

HTTPステータスコードの意味と分類

HTTPステータスコードの意味と分類に関して、以下3つを簡単に解説していきます。

  • 1xx系と2xx系の情報提供コード
  • 3xx系のリダイレクトを表すコード
  • 4xx系と5xx系のエラーを示すコード

1xx系と2xx系の情報提供コード

1xx系のステータスコードはリクエストを受け取り処理を継続していることを示す情報提供コードです。代表的なコードとして、「100 Continue」があり、クライアントにリクエストボディの送信を継続するよう伝えます。2xx系のコードはリクエストが成功したことを示します。

最も一般的な2xx系のコードは「200 OK」で、リクエストが正常に処理され、レスポンスにリソースが含まれていることを表します。他にも、「201 Created」や「204 No Content」などのコードがあり、リソースの作成結果や処理結果を伝えるために使用されます。

3xx系のリダイレクトを表すコード

3xx系のステータスコードはリクエストを完了するために、追加の操作が必要であることを示すリダイレクトコードです。代表的なコードとして、「301 Moved Permanently」があり、リソースが恒久的に移動したことを表します。このとき、レスポンスのLocationヘッダーに新しいURLが指定されます。

他にも、「302 Found」や「307 Temporary Redirect」などのコードがあり、一時的なリダイレクトを表現します。3xx系のコードを受け取ったクライアントはLocationヘッダーに指定された新しいURLにリクエストを送信することで、目的のリソースを取得できます。

4xx系と5xx系のエラーを示すコード

4xx系のステータスコードはクライアント側のエラーを示すコードです。代表的なコードとして、「404 Not Found」があり、指定されたURLがサーバー上に存在しないことを表します。他にも、「400 Bad Request」や「403 Forbidden」などのコードがあり、リクエストの不備やアクセス権限のエラーを伝えます。

5xx系のステータスコードはサーバー側のエラーを示すコードです。代表的なコードとして、「500 Internal Server Error」があり、サーバー内部でエラーが発生したことを表します。5xx系のエラーはサーバーの設定ミスやプログラムの不具合が原因となることが多いです。

HTTPヘッダーの役割と主要な属性

HTTPヘッダーの役割と主要な属性に関して、以下3つを簡単に解説していきます。

  • リクエストヘッダーとレスポンスヘッダーの違い
  • Cookieと認証に関するヘッダー属性
  • キャッシュ制御に関するヘッダー属性

リクエストヘッダーとレスポンスヘッダーの違い

HTTPヘッダーはリクエストとレスポンスに付加される追加情報で、リクエストヘッダーとレスポンスヘッダーに分類されます。リクエストヘッダーはクライアントがサーバーに送信する情報を含み、レスポンスヘッダーはサーバーがクライアントに返す情報を含みます。

代表的なリクエストヘッダーとして、「User-Agent」や「Accept」、「Cookie」などがあります。一方、レスポンスヘッダーには「Content-Type」や「Set-Cookie」、「Cache-Control」などがあります。ヘッダーはリクエストとレスポンスに関する様々な情報を伝達するために使用されます。

Cookieと認証に関するヘッダー属性

Cookieはサーバーがクライアントに送信する小さなデータで、クライアント側に保存されます。Cookieを使うことで、セッション管理やユーザー認証、パーソナライズなどを実現できます。サーバーはSet-Cookieヘッダーを使ってCookieを送信し、クライアントはCookieヘッダーを使ってCookieをサーバーに送り返します。

認証に関するヘッダー属性としては「Authorization」と「WWW-Authenticate」があります。Authorizationヘッダーはクライアントがサーバーに認証情報を送信するために使用します。一方、WWW-Authenticateヘッダーはサーバーがクライアントに認証を要求するために使います。

キャッシュ制御に関するヘッダー属性

キャッシュ制御に関するヘッダー属性はリソースのキャッシュ方法を指定するために使用されます。代表的な属性として、「Cache-Control」と「Expires」があります。Cache-Controlヘッダーはキャッシュの振る舞いを細かく制御するために使われ、max-ageディレクティブなどを指定できます。

Expiresヘッダーはリソースの有効期限を示すために使用されます。Expiresヘッダーに指定された日時が過ぎると、キャッシュは無効になり、サーバーに新しいリソースを要求する必要があります。キャッシュ制御を適切に行うことで、ネットワークの負荷を軽減し、レスポンス速度を向上させることができます。

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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