ソラミチシステムが次世代薬局EXPOに出展、CARADA電子薬歴SolamichiとAI薬歴作成支援サービスcorteを展示

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約
ソラミチシステムがCARADA電子薬歴Solamichiを展示し次世代薬局EXPOに出展
CARADA 電子薬歴 Solamichiの主な機能まとめ
SOAP形式について
AI薬歴作成支援サービス「corte」に関する考察
参考サイト

記事の要約

ソラミチシステムが次世代薬局EXPO東京に出展
CARADA 電子薬歴 Solamichiの展示とAI薬歴作成支援サービスcorteの体験会を実施
2024年10月から電子薬歴システムに新機能corteを搭載

ソラミチシステムがCARADA電子薬歴Solamichiを展示し次世代薬局EXPOに出展

株式会社ソラミチシステムは、2024年10月9日から11日にかけて千葉県の幕張メッセで開催される「第5回次世代薬局EXPO東京」にブースを出展し、クラウド電子薬歴『CARADA 電子薬歴 Solamichi』の展示を行うことを発表した。同イベントでは、2024年10月から新機能として搭載されるAI薬歴作成支援サービス「corte」の操作体験も可能となっている。^[1]

CARADA 電子薬歴 Solamichiは、患者の症状や薬剤の処方内容、指導履歴などを記録できるクラウド型の電子薬歴システムだ。処方時の危険な薬剤相互作用チェック機能や、患者への服薬指導内容のナビゲーション機能などを搭載し、薬剤師の業務を支援する。また、2022年調剤報酬改定で注目される対人業務の強化やかかりつけ化の促進に役立つ「服薬フォロー」機能も備えている。

新機能として搭載されるcorteは、薬剤師が患者に行った服薬指導の会話をAIが自動で要約しテキストで表示する薬歴入力サポートツールだ。無駄な会話内容を自動で省いて要約し、SOAP形式に自動分類する機能を持つ。さらに、方言や訛りにも対応し、熱や血圧の数値、疾患名、薬剤名も正確に書き起こすことが可能となっている。

CARADA 電子薬歴 Solamichiの主な機能まとめ

	基本機能	AI薬歴作成支援サービス「corte」
主な特徴	クラウド型電子薬歴システム	AI会話自動要約ツール
対応業務	処方チェック、服薬指導支援	薬歴入力サポート
搭載時期	既存機能	2024年10月から搭載予定
特記事項	2021年度グッドデザイン賞受賞	SOAP形式自動分類、方言対応

CARADA 電子薬歴 Solamichiの詳細はこちら

SOAP形式について

SOAP形式とは、医療や介護の分野で用いられる記録方法の一つで、主に以下の4つの要素から構成される。

S（Subjective）：患者の主観的な症状や訴え
O（Objective）：医療者が観察した客観的な所見
A（Assessment）：症状や所見に基づく評価や判断
P（Plan）：治療計画や今後の方針

CARADA 電子薬歴 Solamichiに新搭載されるcorte機能では、薬剤師と患者の会話をAIが自動でSOAP形式に分類する。この機能により、薬剤師は効率的に薬歴を作成でき、患者の状態を体系的に把握することが可能となる。結果として、より質の高い服薬指導や継続的な患者ケアの実現につながることが期待される。

AI薬歴作成支援サービス「corte」に関する考察

corteの導入により、薬剤師の業務効率が大幅に向上することが期待される。特に、方言や訛りにも対応し、数値や専門用語を正確に書き起こす機能は、多様な患者層を抱える薬局にとって非常に有用だ。しかし、AIによる自動要約の精度や、個人情報の取り扱いに関するセキュリティ面での懸念も考えられるだろう。

今後の課題としては、AIの判断ミスによる薬歴の誤記録や、薬剤師のAI依存による判断力低下などが挙げられる。これらの問題に対しては、AIの精度向上とともに、薬剤師による確認プロセスの徹底や、AI活用に関する教育プログラムの実施が有効な解決策となり得る。また、患者の個別性に応じたカスタマイズ機能や、他の医療システムとの連携機能の追加も期待したい。

長期的には、corteを含むCARADA 電子薬歴 Solamichiが、単なる記録ツールから予防医療や健康管理を支援する統合プラットフォームへと進化することが期待される。薬局のDX化を促進し、患者中心の医療サービス提供に貢献するツールとして、今後の発展が楽しみだ。