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公開：2024-09-20

MICINがクロンスマートパスに新機能追加、AIクイック会計と電子処方箋対応で医療DXを加速

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• MICINがクロンスマートパスに新機能追加
• AIクイック会計と電子処方箋対応を実装
• 診察後の会計と処方箋処理を効率化

クロンスマートパスの新機能がもたらす医療DXの進展

株式会社MICINは、通院専用キャッシュレス決済サービス「クロンスマートパス」に新機能を追加したことを2024年9月19日に発表した。新たに搭載された「AIクイック会計機能」は、診察後の処方箋登録や会計作業の手間をAIで削減する機能であり、医療機関の業務効率化に大きく貢献することが期待される。^[1]

AIクイック会計機能では、タブレットで患者の処方箋や領収書等を撮影するだけで、AIが自動的に患者を判別し、処方箋、領収書、会計金額を紐づけて入力する。これにより、医療機関は従来手動で行っていた処方箋や領収書の紐づけ、会計金額の手入力、処方箋の薬局送付作業などをワンタッチで完了することが可能になった。

さらに、クロンスマートパスは電子処方箋にも対応した。電子処方箋を希望する患者は、診察後すぐに帰ることが可能になり、医療機関内での会計対応や処方箋の受け取りが不要になる。これにより、患者の利便性が向上するとともに、医療機関と薬局間のコミュニケーションの円滑化や、重複投薬等チェックによる有害事象の回避が期待される。

クロンスマートパスの新機能まとめ

電子処方箋について

電子処方箋とは、従来紙で発行されていた処方箋を電子化したものであり、2023年1月から全国的に運用が開始された。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 処方・調剤情報の一元化が可能
• 医療機関と薬局間のコミュニケーションを円滑化
• 重複投薬等のチェックによる有害事象の回避

電子処方箋の導入により、患者は処方箋原本の紙での受け渡しが不要となり、診察後すぐに帰ることが可能になる。また、MICINのオンライン診療サービス「クロン」やオンライン服薬指導サービス「クロンお薬サポート」も電子処方箋に対応しており、オンラインでの診察のみならず、対面での診察でもより患者に寄り添った医療サービスの提供が期待される。

クロンスマートパスの新機能に関する考察

クロンスマートパスの新機能追加は、医療現場のデジタル化を大きく推進する可能性を秘めている。AIクイック会計機能によって医療機関の事務作業が大幅に効率化されることで、医療従事者が患者ケアに集中できる時間が増加すると予想される。一方で、AIによる自動判別・入力には誤認識のリスクも存在するため、導入初期段階での慎重な運用と、継続的な精度向上が求められるだろう。

電子処方箋対応は、患者の利便性向上だけでなく、医療情報の一元管理による医療安全の向上にも寄与する。しかし、高齢者など、デジタル機器の操作に不慣れな患者への対応や、システムダウン時のバックアップ体制の整備など、新たな課題への対策も必要になると考えられる。今後は、これらの課題解決とともに、AIの更なる活用による診療支援機能の追加など、医療の質向上に直接寄与する機能の実装が期待される。

MICINの取り組みは、医療DXの実現に向けた重要な一歩と言える。今後は、他の医療機関や薬局との連携強化、さらには保険会社や健康管理アプリとのデータ連携など、医療エコシステム全体を視野に入れたサービス拡充が望まれる。クロンスマートパスが、単なる決済サービスから、包括的な医療情報プラットフォームへと進化していくことで、日本の医療システム全体の効率化と質の向上に貢献することを期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「通院専用キャッシュレス決済サービス「クロンスマートパス」、「AIクイック会計」機能と「電子処方箋対応」機能が追加 | 株式会社MICINのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000128.000017806.html, (参照 24-09-20).

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