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公開：2024-09-29

MPTC、AUPP、NEXTMAKEが日本向けITエンジニア育成プログラムを開始、2030年の人材不足70万人解消を目指す

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• MPTC、AUPP、NEXTMAKEが日本IT人材育成プログラムを開始
• 2030年の日本IT人材不足70万人解消を目指す
• カンボジアのIT技術者育成と経済発展に貢献

カンボジアと日本の共同ITエンジニア育成プログラム開始

2024年8月27日、カンボジアのプノンペンにあるAUPP（American University of Phnom Penh）にて、日本向けITエンジニア育成プログラムの開講式が行われた。このプログラムは、MPTC（Minister of Post and Telecommunications）、AUPP、株式会社ネクストメイクの共同プロジェクトとして立ち上げられ、2030年までに日本で予測される70万人のITエンジニア不足の解消を目指している。^[1]

本プログラムは、AUPPの学生を対象に日本語教育とIT技術教育を提供し、卒業後は日本のIT企業への就職をサポートする。カリキュラムは3年生から2年間にわたり、1年目は日本語コミュニケーション能力の向上に焦点を当て、2年目は日本の業界に特化した実践的なIT教育を行う。これにより、N3およびN2レベルの日本語能力と高度なIT技能を備えた人材の育成を目指している。

開講式には、MPTCのチア・バンデート大臣、駐カンボジア日本大使の植野篤志氏、JCA（一般社団法人 日本カンボジア協会）会長の高橋文明氏、株式会社ネクストメイク代表取締役の松井亮氏が出席した。このプログラムは、日本のIT人材不足解消とカンボジアの経済発展に寄与することが期待されており、2024年9月初旬から授業が開始されている。

日本向けITエンジニア育成プログラムの概要

AUPPの公式プログラムページはこちら

ITエンジニア不足について

ITエンジニア不足とは、情報技術（IT）分野における専門的な技術者の需要が供給を上回っている状態を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• デジタル化の加速による需要増加
• 技術の急速な進化に伴うスキルギャップ
• 教育システムとIT業界のニーズの乖離

日本では2030年までに70万人のITエンジニアが不足すると予測されており、この問題は経済成長や技術革新の障害となる可能性がある。本プログラムは、カンボジアの若手人材を育成することで、日本のIT人材不足解消に貢献しつつ、カンボジアの経済発展も促進する画期的な取り組みと言える。

日本向けITエンジニア育成プログラムに関する考察

本プログラムの最大の利点は、日本語教育とIT教育を統合したアプローチにある。これにより、技術力だけでなく、日本の企業文化や業務慣行にも適応できる人材の育成が期待できる。しかし、文化の違いや言語の壁により、カンボジア人学生が日本の職場環境に適応する際に困難を感じる可能性があるため、継続的なサポート体制の構築が重要になるだろう。

また、プログラムの成功には、日本のIT業界の最新トレンドやニーズを常に反映したカリキュラムの更新が不可欠である。技術の急速な進化に対応するため、柔軟なカリキュラム設計と定期的な見直しが求められる。さらに、日本企業とのインターンシッププログラムや共同プロジェクトの実施など、実践的な経験を積む機会を提供することで、学生のスキルと適応力を向上させることができるだろう。

長期的には、このプログラムが日本とカンボジアの技術交流を促進し、両国のIT産業の発展に寄与することが期待される。将来的には、カンボジアにおけるIT産業の成長を支援し、現地での雇用創出にもつながる可能性がある。このような国際的な人材育成プログラムが、グローバルなIT人材の流動性を高め、技術革新を加速させることを期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「MPTC＆AUPP＆NEXTMAKEにて日本ITエンジニア育成カリキュラムの開講式のサインセレモニーが行われました | 株式会社ネクストメイクのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000149742.html, (参照 24-09-29).

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