日本郵便とAutomagiが配送方法ナビゲートアプリ「ぽすめじゃー」を共同開発、LiDAR技術で荷物サイズを自動計測

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

日本郵便とAutomagiが「ぽすめじゃー」を開発
最適な配送方法をナビゲートするアプリ
9月27日からサービス提供を開始

日本郵便とAutomagiが共同開発した配送方法ナビゲートアプリ「ぽすめじゃー」

日本郵便株式会社とAutomagi株式会社は2024年9月30日、最適な配送方法をナビゲートするアプリ「ぽすめじゃー」を共同で開発したと発表した。このアプリは9月27日からサービス提供を開始しており、利用者の配送ニーズに合わせた多様なサービスの中から最適な選択を支援する機能を備えている。^[1]

「ぽすめじゃー」は、アプリ内のカメラで荷物を撮影することで自動的にサイズを計測する機能を搭載している。この機能により、利用者が入力した宛先地の情報や重量・条件と合わせて、利用可能な配送サービスと料金や運賃を即座に表示することが可能だ。これにより、多様な配送サービスの中から最適なものを素早く選択できるようになった。

本アプリの開発には、Automagiが保有する三辺計測技術が活用されている。LiDARで取得した空間情報をAutomagiの独自技術で処理することで、対象物を認識し辺の長さを素早く算出することが可能になった。この技術により、利用者が手動で荷物を計測する手間が省け、より簡単に適切な配送サービスを選択できるようになっている。

「ぽすめじゃー」アプリの主な機能まとめ

機能	詳細
自動サイズ計測	アプリ内カメラで荷物を撮影し、サイズを自動計測
配送サービス提案	宛先地情報、重量、条件に基づき最適なサービスを提案
料金・運賃表示	利用可能な配送サービスの料金と運賃を即座に表示
三辺計測技術	LiDARと独自技術を用いた高精度な物体認識と寸法算出

LiDARについて

LiDARとは、「Light Detection and Ranging」の略称で、レーザー光を用いて対象物までの距離や形状を測定する技術のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

高精度な3D空間情報の取得が可能
昼夜を問わず測定可能
広範囲の測定に適している

「ぽすめじゃー」アプリでは、このLiDAR技術をAutomagiの独自の処理技術と組み合わせることで、荷物のサイズを正確かつ迅速に測定している。これにより、ユーザーは手動で荷物を測る手間が省け、より簡単に最適な配送サービスを選択することが可能になった。LiDAR技術の活用は、物流業界における効率化と顧客体験の向上に大きく貢献している。

「ぽすめじゃー」アプリに関する考察

「ぽすめじゃー」アプリの開発は、日本郵便の多様な配送サービスをより身近なものにした点で評価できる。特に、LiDARと独自の三辺計測技術を組み合わせた自動サイズ計測機能は、ユーザーの手間を大幅に削減し、配送サービス選択のハードルを下げることに成功している。今後は、この技術の精度向上や対応デバイスの拡大が課題となるだろう。

一方で、プライバシーやデータセキュリティの観点から、撮影した荷物の画像データの取り扱いについて慎重な対応が求められる。ユーザーの信頼を維持するためには、データの匿名化や暗号化、適切な保存期間の設定など、明確なガイドラインの策定と遵守が不可欠だ。また、アプリの使用が困難な高齢者や障がい者向けのサポート体制の整備も検討すべき課題である。

今後の展開としては、AIを活用した配送ルートの最適化や、環境負荷の少ない配送オプションの提案など、より高度な機能の追加が期待される。さらに、他の物流企業や ECプラットフォームとの連携により、ユーザーの利便性を高めつつ、物流業界全体の効率化にも貢献できる可能性がある。「ぽすめじゃー」アプリの進化が、日本の物流サービスの未来を左右する可能性も十分にあるだろう。

参考サイト

^ Automagi株式会社. 「日本郵便と共同で配送方法ナビゲートアプリ「ぽすめじゃー」を開発～三辺計測技術を用いて、配送利用者の利便性向上へ～ | NEWS | Automagi株式会社」. https://www.automagi.jp/news/pressrelease20240930/, (参照 24-10-02).

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