Node.js v20.16.0がリリース、process.getBuiltinModule(id)機能の追加とOpenSSL関連APIの非推奨化が進行

text: XEXEQ編集部


記事の要約

  • Node.js v20.16.0 (LTS) がリリース
  • process.getBuiltinModule(id)機能が追加
  • OpenSSL関連APIの非推奨化が進行

Node.js v20.16.0 (LTS) の新機能と改善点

Node.js財団は2024年7月24日、長期サポート版(LTS)であるNode.js v20.16.0 'Iron'をリリースした。本バージョンでは、グローバルに利用可能な組み込みモジュールを読み込むための新機能process.getBuiltinModule(id)が導入された。この機能により、他の環境をサポートする必要があるESモジュールが、Node.js環境下で条件付きに組み込みモジュールを読み込むことが可能になったのだ。[1]

また、OpenSSL 3が独自エンジンのサポートを非推奨化したことを受け、Node.jsもOpenSSLエンジンベースのAPIを段階的に廃止する方針を示した。これにより、https.request()、tls.createSecureContext()、tls.createServer()のclientCertEngineオプションなど、複数の関連APIが影響を受けることになる。

さらに、Chrome DevToolsを使用したプロファイリング時にasync hooksが適切にオフにならない問題が修正された。Debugger.setAsyncCallStackDepthの呼び出し時に、誤ってenable関数が呼び出されていた問題が解消され、深さ0を指定した際にasync hooksが正しくオフになるようになった。

process.getBuiltinModule(id) OpenSSL関連API async hooks修正
主な変更点 新機能追加 非推奨化の進行 バグ修正
影響範囲 ESモジュール開発者 セキュリティ関連機能利用者 プロファイリング利用者
対応状況 実装完了 段階的廃止の開始 修正完了

process.getBuiltinModule(id)とは

process.getBuiltinModule(id)とは、Node.jsの組み込みモジュールを動的に読み込むための新しいAPIである。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • グローバルに利用可能な関数として提供
  • 条件付きで組み込みモジュールを読み込み可能
  • 非Node.js環境での解決エラーを回避

この機能は、複数の実行環境をサポートする必要があるESモジュールの開発者にとって特に有用だ。Node.js環境下で特定の組み込みモジュールを利用したい場合に、環境チェックと共に安全にモジュールを読み込むことができる。また、動的importの使用を避けることで、同期的なAPIの維持も可能になっている。

Node.js v20.16.0のリリースに関する考察

Node.js v20.16.0のリリースにより、クロスプラットフォーム開発における課題の一つが解決されたが、今後はさらなる互換性の問題が浮上する可能性がある。特に、OpenSSL関連APIの非推奨化に伴い、既存のセキュリティ関連ライブラリやアプリケーションの更新が必要になることが予想される。これらの移行作業をスムーズに進めるためのガイドラインや移行ツールの提供が望まれるだろう。

今後のNode.jsの発展には、パフォーマンスの更なる向上とセキュリティ強化が期待される。特に、WebAssemblyとの統合やエッジコンピューティング環境でのサポート強化など、新たな技術トレンドへの対応が求められる。同時に、従来のCommonJS形式のモジュールからESモジュールへの完全移行を促進するための機能拡充も重要な課題となるだろう。

また、Node.jsエコシステムの健全な発展のためには、コミュニティとの連携強化が不可欠だ。オープンソースプロジェクトとしての透明性を維持しつつ、企業ユーザーのニーズにも応えるバランスの取れた開発戦略が求められる。長期的には、AIやIoTなどの新興技術領域でのNode.jsの活用シナリオを積極的に提示し、開発者コミュニティの拡大と技術革新の促進につなげていくことが重要になるだろう。

参考サイト

  1. ^ Node.js. 「Node.js — Node v20.16.0 (LTS)」. https://nodejs.org/en/blog/release/v20.16.0, (参照 24-07-26).

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