JALの「どこかにマイル」がWITSA賞を受賞、ランダム送客による関係人口創出の取り組みが評価される

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

JALの「どこかにマイル」がWITSA賞を受賞
関係人口創出の取り組みが高く評価される
NRIデジタル、NRI、JR東日本、JALの共同プロジェクト

JALの「どこかにマイル」がWITSA賞を受賞し関係人口創出に貢献

日本航空株式会社（JAL）は、2024年10月6日にアルメニアのエレバンで開催された「WIT SA GLOBAL INNOVATION & TECH EXCELLENCE AWARDS 2024」において、「持続可能な成長・循環経済」部門賞を受賞した。この受賞は、JALが参画する共同プロジェクト「都市部から地方へのランダム送客による関係人口創出」の取り組みが評価されたものだ。^[1]

受賞したプロジェクトは、マイルやポイントを活用して都市部から地方へのランダムな旅行を促進することで、地域との関係人口を創出する取り組みである。JALの「どこかにマイル」とJR東日本の「どこかにビューーン！」が、NRIデジタル株式会社および株式会社野村総合研究所（NRI）が保有する特許および運営知見をもとに提供されているサービスだ。

WITSA（世界イノベーション・テクノロジーサービス連盟）は、1978年に設立された国際組織で、世界80カ国・地域の業界団体により構成されている。WITSAは世界的に優れたICTユーザー・システムを選定し表彰しており、今回の受賞は、ランダムに選択された目的地への旅行を促進するというコンセプトが高く評価されたことを示している。

JALの「どこかにマイル」受賞の概要

項目	詳細
受賞名	WITSA GLOBAL INNOVATION & TECH EXCELLENCE AWARDS 2024 持続可能な成長・循環経済部門賞
受賞日	2024年10月6日
受賞プロジェクト名	都市部から地方へのランダム送客による関係人口創出
受賞者	NRIデジタル株式会社、株式会社野村総合研究所、東日本旅客鉄道株式会社、日本航空株式会社
主なサービス	JAL「どこかにマイル」、JR東日本「どこかにビューーン！」
評価ポイント	ランダムに選択された目的地への旅行促進コンセプト

WITSAについて

WITSAとは、「World Innovation Technology and Services Alliance（世界イノベーション・テクノロジーサービス連盟）」の略称で、ICT（情報通信技術）分野における国際的な業界団体である。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

1978年に設立された歴史ある国際組織
世界80カ国・地域の業界団体により構成されている
世界的に優れたICTユーザー・システムを選定し表彰している

WITSAは、グローバルなICT業界の発展と革新を促進することを目的としており、その活動は技術革新の推進や業界標準の策定、政策提言など多岐にわたる。今回のJALの受賞は、WITSAが主催する国際的な表彰制度「WITSA GLOBAL INNOVATION & TECH EXCELLENCE AWARDS」において、「持続可能な成長・循環経済」部門で評価されたものだ。

JALの「どこかにマイル」サービスに関する考察

JALの「どこかにマイル」サービスがWITSA賞を受賞したことは、地方創生と持続可能な観光の促進という点で非常に意義深い。このサービスは、都市部の人々に予想外の旅先を提供することで、通常では訪れる機会の少ない地方への関心を高め、結果として地域経済の活性化に寄与する可能性が高い。さらに、マイレージの有効活用を促すことで、航空会社にとっても利点のあるウィンウィンの仕組みとなっているだろう。

一方で、今後の課題として、ランダムに選ばれた目的地の受け入れ態勢の整備が挙げられる。突然の観光客増加に対応できるよう、地方自治体や地元企業との連携強化が必要不可欠だ。また、リピーターの確保や長期的な関係人口の創出に向けて、初回訪問後のフォローアップ策を充実させることも重要になるだろう。

今後の展開としては、AIを活用した個人の趣味嗜好に合わせた目的地提案機能の追加や、現地体験プログラムとの連携強化などが期待される。さらに、環境負荷の少ない交通手段との組み合わせや、オフシーズン利用の促進など、より持続可能な観光モデルへの進化を目指すことで、社会的価値と経済的価値の両立を図ることができるだろう。