結城市とマーケットエンタープライズがリユース事業を開始、不要品削減と循環型社会形成へ前進

text: XEXEQ編集部

PR TIMES より

記事の要約

結城市がリユース事業を開始
マーケットエンタープライズと連携し「おいくら」活用
不要品の廃棄物削減と循環型社会形成を目指す

結城市とマーケットエンタープライズのリユース事業連携開始

茨城県結城市とマーケットエンタープライズは、2024年7月30日より地域社会における課題解決を目的としたリユース事業に関する連携をスタートした。マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を活用し、不要品を捨てずに再利用する仕組みを構築することで、結城市の廃棄物削減と循環型社会の形成を目指している。^[1]

この連携は、2024年2月22日に結城市を含む茨城県県西8市とマーケットエンタープライズが締結した包括連携協定の一環として実現した。「おいくら」を通じて査定依頼をすると、全国の加盟リサイクルショップに一括査定依頼され、買取価格を比較できる仕組みが特徴だ。

結城市では従来、粗大ごみの拠点収集を行っていたが、市民が自宅から収集場所まで運び出す必要があった。「おいくら」の導入により、希望すれば自宅の中まで訪問し、運び出しまで対応する出張買取が可能になり、大型品や重量のあるものでも売却が容易になる。

	結城市	マーケットエンタープライズ	「おいくら」
主な役割	リユース事業の推進	リユースプラットフォーム提供	不要品の一括査定・買取
目的	廃棄物削減	循環型社会実現	リユース促進
特徴	市民サービス向上	官民連携の推進	全国のショップと連携

リユースプラットフォーム「おいくら」について

リユースプラットフォーム「おいくら」とは、マーケットエンタープライズが展開する、不要品の買取価格を比較できるサービスのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

全国の加盟リサイクルショップに一括査定依頼が可能
自宅訪問による出張買取にも対応
家電リサイクル法対象製品も取り扱い可能

「おいくら」は、不要品を売りたい方が査定依頼をすると、全国の加盟リサイクルショップに一括で査定依頼が行われ、買取価格を比較することができる仕組みとなっている。一度の依頼だけで不要品の買取価格をまとめて比較し、売却できる手軽さが特徴であり、2024年1月末日時点でおよそ120万人のユーザーに利用されている。

結城市とマーケットエンタープライズの連携に関する考察

結城市とマーケットエンタープライズの連携によるリユース事業は、地域社会における廃棄物削減と循環型社会の形成に向けた重要な一歩となる。しかし、今後の課題として、高齢者や技術に不慣れな市民にとって、オンラインプラットフォームの利用がハードルとなる可能性がある。このため、デジタルデバイドを解消するための支援策や、オフラインでの相談窓口の設置など、より包括的なアプローチが求められるだろう。

今後追加してほしい機能としては、不要品の寄付オプションの導入が挙げられる。売却だけでなく、地域の福祉施設や教育機関への寄付を選択できるようにすることで、社会貢献の機会を提供し、より多くの市民の参加を促すことができる。また、リユース品の購入者向けに、製品の履歴やメンテナンス情報を提供するシステムの構築も有効だ。

長期的には、この取り組みが結城市の環境保護意識の向上や、地域経済の活性化にどのような影響を与えるか注目される。リユース文化の浸透が進めば、新品購入志向からの脱却や、地域内での経済循環の促進など、多面的な効果が期待できる。さらに、他の自治体へのモデルケースとなり、全国的なリユース推進の契機となる可能性もあるだろう。