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公開：2024-08-02

ミラボが西条市に乳幼児期予防接種デジタル予診票を導入、2024年8月より運用開始

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• ミラボが西条市に予防接種デジタル予診票を導入
• 2024年8月より乳幼児定期予防接種で運用開始
• 予防接種の手続きや記録管理がデジタル化

ミラボの乳幼児期予防接種デジタル予診票サービス導入

株式会社ミラボは、愛媛県西条市への乳幼児期予防接種デジタル予診票サービス「mila-e 予防接種」の導入を決定し、2024年8月より市内2医療機関で運用を開始すると発表した。このサービスは、乳幼児定期予防接種（A類疾病）全ワクチンを対象としており、予防接種に関する手続きや予診票をデジタル化することで、自治体・医療機関・保護者の三者間連携を強化するものだ。^[1]

西条市では、これまで予診票の記入や請求処理を紙ベースで行っており、予診票記入の手間や記入誤り、接種完了から請求処理までのタイムラグなど、複数の課題を抱えていた。「mila-e 予防接種」の導入により、保護者はスマートフォンから予診票の入力や提出ができ、医療機関・自治体はオンライン上で予防接種記録の確認や請求手続きが可能になる。

さらに、西条市で既に導入されている子育て支援アプリ「子育てモバイル」（子育て応援サイト「ハピ♡すく」）と連携することで、予防接種AIスケジューラーを活用した予防接種漏れや間隔ミスの防止も期待できる。西条市は2023年度より国が進めるマイナンバーカードを活用した予防接種・母子保健DXの実証事業にも参画しており、2024年度中には乳幼児健診・妊婦健診においてもデジタル化の取り組みが始まる見込みだ。

デジタル予診票について

デジタル予診票とは、従来紙で行われていた予防接種前の問診や接種記録をデジタル化したシステムのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• スマートフォンやタブレットから予診情報を入力可能
• 接種記録のリアルタイムな共有と管理が可能
• AIを活用した接種スケジュール管理機能を搭載

デジタル予診票の導入により、保護者は手書きの手間が省け、医療機関は記入ミスや判読困難な文字による問題を回避できる。また、自治体は接種状況をリアルタイムで把握し、未接種者へのフォローアップを迅速に行うことが可能になる。これらの利点により、予防接種業務全体の効率化と正確性の向上が期待されている。

乳幼児期予防接種デジタル化に関する考察

乳幼児期予防接種のデジタル化は、業務効率化だけでなく、接種率向上や感染症予防にも大きな影響を与える可能性がある。デジタル予診票の導入により、保護者の利便性が向上し、予防接種の重要性に対する理解が深まることで、接種率の向上につながるだろう。また、AIを活用したスケジュール管理により、適切なタイミングでの接種が促進され、より効果的な感染症予防が期待できる。

一方で、デジタル化に伴うセキュリティリスクや個人情報保護の問題も考慮する必要がある。医療情報は特に慎重な取り扱いが求められるため、データの暗号化やアクセス制御など、高度なセキュリティ対策が不可欠だ。また、デジタルデバイスの操作に不慣れな保護者や高齢者向けのサポート体制の構築も重要な課題となるだろう。

今後は、西条市での導入事例を参考に、他の自治体でもデジタル予診票の導入が進むことが予想される。さらに、予防接種分野にとどまらず、乳幼児健診や妊婦健診など、母子保健全体のデジタル化へと発展していく可能性も高い。これらの取り組みが、より効果的で利用者に優しい医療・健康サービスの提供につながることを期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「ミラボ、四国地方初！愛媛県 西条市で乳幼児期予防接種デジタル予診票サービス「mila-e 予防接種」の導入が決定 | 株式会社ミラボのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000172.000068399.html, (参照 24-08-02).

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