THIRDがAI検針機能を進化、円読式メーター対応で検針業務を最大66%削減可能に

text: XEXEQ編集部

PR TIMES より

記事の要約

THIRDがAI検針機能を進化させ円読式メーターに対応
誤検針が発生しやすい円読式メーターの読み取りが可能に
AI検針により検針業務を最大66%削減可能

THIRDの管理ロイドにおけるAI検針機能の進化

株式会社THIRDは、AI建物管理クラウドシステム「管理ロイド」のAI検針機能を進化させ、円読式メーターの読み取りを可能にしたと2024年8月1日に発表した。この機能強化により、誤検針が発生しやすいとされる円読式メーターの読み取りが96%以上の精度で実現されている。管理ロイドのAI検針機能は、全国で150万メーター以上の利用実績があり、劣悪な読み取り環境下でも高精度な認識が可能だ。^[1]

管理ロイドのAI検針機能は、スマートフォンのカメラでメーターを撮影するだけで、AIが自動的に指示値を読み取り、使用量を算出する。この機能により、現場での検針作業と事務所での報告書作成作業が大幅に効率化され、検針業務を最大66%削減できるという。さらに、転記ミスなどの人的エラーも防止できる点が特徴だ。

THIRDは、この技術を活用して海外の円読式水道メーターや電気メーターにも対応できる可能性を示唆している。また、管理ロイドには遠隔監視オプションも追加され、中央監視装置や外付けセンサーのデータと連携することで、既存物件を低コストでスマートビル化することが可能になった。これにより、不動産管理業務の効率化と品質向上が期待できるだろう。

	AI検針機能	遠隔監視オプション	報告書自動生成
主な特徴	円読式メーター対応	スマートビル化	業務効率化
精度	96%以上	-	-
対応メーター数	150万以上	-	-
業務削減率	最大66%	-	-

円読式メーターについて

円読式メーターとは、複数の円形の目盛りを組み合わせて数値を表示する計測器のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

複数の円形目盛りを一度に読み取る必要がある
主に水道メーターとして使用されている
従来のAIによる解析が困難とされていた

円読式メーターは、その複雑な構造ゆえに人間による読み取りでも誤検針が発生しやすいという課題があった。各円盤の数値を正確に読み取り、それらを組み合わせて適切な数値を導き出す必要があるため、熟練した技術や注意深い確認が求められる。このような特性から、円読式メーターの自動読み取りは技術的な挑戦であり、THIRDのAI検針機能の進化は業界に大きな影響を与える可能性がある。

AI検針技術の進化に関する考察

AI検針技術の進化は、不動産管理業界に大きな変革をもたらす可能性がある。人手不足が深刻化する中、検針業務の効率化は喫緊の課題であり、AIによる自動化は有効な解決策となるだろう。しかし、AI技術への過度の依存はシステム障害時のリスクを高める可能性もあるため、人間による確認作業との適切なバランスを取ることが重要だ。

今後、AI検針技術にはさらなる精度向上や対応メーターの拡大が期待される。特に、老朽化した建物や特殊な環境下にあるメーターの読み取りにも対応できるよう、画像認識技術の進化が求められるだろう。また、検針データの分析による異常検知や予測保全への活用など、AIの応用範囲を広げることで、建物管理の質的向上につながる可能性がある。

一方で、AI技術の導入に伴うセキュリティリスクにも注意が必要だ。検針データには個人情報や企業の機密情報が含まれる可能性があり、データの取り扱いには十分な配慮が求められる。AI技術の進化と並行して、データ保護やプライバシー保護の仕組みを強化することが、この技術の社会的受容性を高める上で重要になるだろう。