東京2025デフリンピックのメダルデザインが決定、全国8万人以上の小中高生の投票で折り鶴モチーフを採用

text: XEXEQ編集部
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PR TIMES より

記事の要約

公益財団法人東京都スポーツ文化事業団は、2024年11月15日に東京2025デフリンピックで使用される入賞メダルのデザインを発表した。このデザインは全国8万人を超える小中高生からの投票により選出され、世界の人からの共感獲得とデフアスリートの誇りを重視したコンセプトが採用された。^[1]

選出されたメダルは「みんなで羽ばたく」をコンセプトに、表面には折り紙の鶴と日本の伝統的な縁起模様が描かれ、裏面には世界とのつながりを表現する線のデザインが施されている。リボンには江戸時代から愛された藍鉄色が採用され、日本の文化と技術を世界に発信する意図が込められた。

投票は2024年9月1日から10月14日まで実施され、3つのデザイン案の中から最多となる40,458票を獲得したC案が選出された。今後は東京の職人たちの伝統技術を活用し、都内の中小企業と連携してメダルとリボンの製作が進められる。

デフリンピックとは、耳の聞こえない人や聞こえにくい人のための国際的なスポーツ大会のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

2025年に東京で開催されるデフリンピックは記念すべき100周年大会となり、70から80の国と地域から約6,000人の選手団が参加する見込みだ。大会は駒沢オリンピック公園総合運動場や東京体育館などを会場として12日間にわたり開催される。

全国8万人以上の小中高生による投票という形式を採用したことは、若い世代のインクルーシブ教育の観点から非常に意義深い取り組みである。投票プロセスを通じて、デフリンピックや聴覚障害者スポーツへの理解が深まり、共生社会の実現に向けた意識醸成にもつながっているだろう。

メダルデザインに日本の伝統的な要素を取り入れながらも、世界とのつながりを表現している点は、国際大会としての普遍性と開催国としての独自性のバランスが優れている。特に折り鶴というモチーフは、手による表現という点でデフアスリートとの親和性が高く、文化的な深い意味を持つ選択となった。

職人の技術と中小企業の連携による製作プロセスは、伝統工芸の継承と地域経済の活性化につながる可能性を秘めている。このアプローチは単なるメダル製作を超えて、日本のものづくりの価値を世界に発信する機会になるはずだ。

^ PR TIMES. 「全国８万人の小中高生の想いが込められた東京2025デフリンピックメダルデザイン決定 | 公益財団法人東京都スポーツ文化事業団のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000051.000106308.html, (参照 24-11-16).

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