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Rapid7がCommand Platformを発表、セキュリティの統合と可視化を実現

text: XEXEQ編集部


記事の要約

  • Rapid7がCommand Platformを発表
  • 脅威エクスポージャー、検知、対応を統合
  • Exposure CommandとSurface Commandを提供

Rapid7のCommand Platformによるセキュリティ強化

Rapid7は2024年8月5日、脅威エクスポージャー、検知、対応を統合したプラットフォームであるCommand Platformの提供開始を発表した。AIを活用したこのプラットフォームにより、エンドポイントからクラウドまでの重要なセキュリティデータを集約し、脆弱性、エクスポージャー、脅威の統合ビューを提供することが可能となった。セキュリティギャップの解消と攻撃の防止が期待される。[1]

Command Platformの一部として、Exposure CommandとSurface Commandという2つのソリューションが発表された。Exposure Commandは組織がエンドポイントからクラウドまでのエクスポージャーを検出し優先順位付けを行うのに役立つ。Surface Commandはセキュリティチームが内部および外部のアタックサーフェスで保護する責任がある資産を検出し、詳細な可視性を提供するように設計されている。

Rapid7 Command Platformは、ネイティブクラウドとオンプremisesのアセスメントを組織のIT、セキュリティ、ビジネスツールのエコシステムからのデータと統合する。これにより、攻撃対象領域を制御し、リスクを確信を持って検出、特定、優先順位付け、修復することが可能となる。完全に統合されたプラットフォームにより、セキュリティ運用チームはこれまでコストの問題で実現できなかった信頼性の高い優れた可視性を得られるようになった。

Rapid7 Command Platformの機能まとめ

Exposure Command Surface Command
主な機能 エクスポージャーの検出と優先順位付け アタックサーフェスの可視化
対象範囲 エンドポイントからクラウドまで 内部および外部のアタックサーフェス
主な利点 リスクの特定と修復 資産の検出と詳細な可視性
統合機能 AIを活用したリスク分析 100以上のコネクタライブラリ
ユーザー支援 熟練したセキュリティ専門家の支援 セキュリティチームの効率化

アタックサーフェスについて

アタックサーフェスとは、組織のITシステムやネットワークにおいて攻撃者が侵入や攻撃を試みる可能性のある全ての領域や接点のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • エンドポイント、クラウド、ネットワークなど広範囲に及ぶ
  • 組織の成長やIT環境の変化に伴い動的に変化する
  • 適切な管理と可視化が組織のセキュリティ強化に不可欠

アタックサーフェスは組織のデジタル資産全体を包含し、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、さらにはユーザーアカウントまでも含む広範な概念である。適切に管理されていないアタックサーフェスは、セキュリティリスクを増大させ、攻撃者に侵入の糸口を与える可能性がある。そのため、Rapid7のCommand Platformのようなツールを用いて継続的にアタックサーフェスを監視し、脆弱性を特定・修正することが重要となる。

Rapid7 Command Platformに関する考察

Rapid7のCommand Platformは、セキュリティの統合と可視化という点で大きな前進をもたらすが、導入に伴う課題も予想される。既存のセキュリティツールとの統合や、大量のデータ処理に伴うパフォーマンスの問題が発生する可能性がある。また、AIを活用した分析の精度向上や、誤検知の削減なども今後の課題となるだろう。

今後、Command Platformに期待される新機能としては、より高度な予測分析機能や、サードパーティ製品との更なる連携強化が挙げられる。また、ユーザーインターフェースの改善やカスタマイズ機能の拡充により、より直感的で柔軟な運用が可能になることも望まれる。クラウドネイティブ環境やコンテナ技術に特化したセキュリティ機能の強化も、今後の重要な方向性となるだろう。

Rapid7 Command Platformの登場は、セキュリティ業界全体にも大きな影響を与える可能性がある。競合他社も同様の統合プラットフォームの開発を加速させ、結果としてセキュリティソリューション全体の進化につながることが期待される。企業のセキュリティ体制の強化と、より効率的なリスク管理の実現に向けて、Command Platformの今後の発展に注目が集まるだろう。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「Rapid7、アタックサーフェス全体の可視性を向上させる攻撃防御および対応の統合プラットフォーム「Command Platform」を発表 | Rapid7 Japan株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000147512.html, (参照 24-08-07).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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