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公開：2024-08-09

ASUENEが監査ログ機能を提供開始、CO2排出量データの合理的保証を実現し非財務情報の正確性向上に貢献

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• ASUENEが監査ログ機能を提供開始
• CO2排出量の算定データの合理的保証に対応
• 非財務情報の透明性と正確性を担保

ASUENEの新機能「監査ログ機能」の詳細

アスエネ株式会社は、CO2排出量見える化・削減クラウド「ASUENE」に監査実務で使用可能な「監査ログ機能」を2024年8月8日に提供開始した。この機能により、非財務情報としてのCO2排出量の算定データにおける合理的保証のための記録・評価の管理が可能となっている。企業における脱炭素・非財務情報の開示の正確性を支援する重要な一歩となるだろう。^[1]

「監査ログ機能」の主な特徴として、「だれが」「いつ」「なに」を更新したかを記録・管理できる点が挙げられる。また、監査ログ・変更履歴で、履歴データを権限に応じて閲覧およびデータ出力することが可能だ。これにより、企業はCO2排出量の算定過程の透明性を確保し、開示情報の保証に対する要求に応えることができる。

この機能の実装背景には、気候変動への対応が急増する中で、企業や組織がCO2排出量を見える化し、開示するとともに、削減するための施策を強化していることがある。特に、アメリカでは2026年からCO2排出量の算定過程の透明性、開示情報の保証についてルール化する見込みとなっており、国際的な動向にも対応した機能となっている。

ASUENEの主な機能まとめ

GHGプロトコルについて

GHGプロトコルとは、温室効果ガスの排出量算定と報告の国際・世界基準のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 国際的に認められた温室効果ガス算定の標準フレームワーク
• 企業や組織のGHG排出量を包括的に把握するための方法論を提供
• Scope1、2、3の概念を導入し、直接・間接排出を体系的に分類

GHGプロトコルは、世界資源研究所（WRI）と持続可能な開発のための世界経済人会議（WBCSD）が共同で開発したもので、多くの国際的な気候変動イニシアチブや報告フレームワークの基礎となっている。ASUENEのような排出量算定ツールがGHGプロトコルに準拠していることは、企業の排出量報告の信頼性と国際的な比較可能性を高める上で重要な要素となっている。

ASUENEの監査ログ機能に関する考察

ASUENEの監査ログ機能は、非財務情報の信頼性向上に大きく貢献する可能性がある一方で、データセキュリティの問題が今後起こる可能性も考えられる。特に、CO2排出量データは企業の重要な経営情報を含むため、ログ情報の管理や保護に関するより厳格な基準や、外部からの不正アクセスへの対策が必要になるだろう。

今後追加してほしい新機能としては、AIを活用した異常検知システムが挙げられる。大量のログデータから人間の目では見落としがちな不自然なパターンや操作を自動的に検出し、監査の精度と効率を更に高められる可能性がある。また、ブロックチェーン技術の導入により、ログデータの改ざん防止や追跡可能性を強化することも検討に値するだろう。

ASUENEの監査ログ機能は、今後のESG情報開示の信頼性向上に大きな役割を果たすことが期待される。特に、国際的な基準や規制の厳格化が予想される中、この機能を基盤としたグローバルスタンダードの確立に向けた取り組みにも期待したい。また、他の非財務情報管理システムとの連携や、業界横断的なデータ共有プラットフォームの構築など、より広範囲な活用の可能性も探っていくべきだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「CO2排出量見える化・削減クラウド「ASUENE」、監査・第三者保証のための「監査ログ機能」を提供開始 | アスエネ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000391.000058538.html, (参照 24-08-09).

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