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公開：2024-08-29

アクセスエンジニアリングが革新的車椅子ロボットmovBot® Officeを発売、障がい者の職場環境改善に貢献

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• movBot® Officeの販売開始を発表
• 全方向移動と高さ調整機能を搭載
• 障がい者の職場環境改善に貢献

革新的な車椅子ロボットmovBot® Officeが障がい者の働く環境を変革

アクセスエンジニアリング株式会社は、2024年8月27日に革新的な車椅子ロボット「movBot® Office」の販売開始を発表した。この製品は神奈川県の「さがみロボット産業特区」での開発支援を経て誕生し、障がいを持つ方々がオフィス環境でより自由かつ効率的に活動できるように設計されている。movBot® Officeは、従来の車椅子では難しかった動作を可能にし、働く場の新たな機会を提供するだろう。^[1]

movBot® Officeの最大の特徴は、メカナムホイールによる全方向移動機能だ。前後・真横・斜めへの移動と、その場での360度回転が可能になり、狭いオフィスや混雑したエリアでもスムーズな移動を実現している。さらに、座面の高さ調整機能により、身長約180cmの人の目線まで上昇することができ、高い棚にある書類の取得や倉庫の上部からの商品ピックアップなど、従来の車椅子では困難だった作業が可能になった。

また、movBot® Officeは安全性と自律性も兼ね備えている。衝突防止機能として先進のセンサー技術を標準装備し、障害物を自動で検知して衝突を回避する。さらに、AI搭載の自動運転・自律走行機能により、設定された目的地まで自動で移動することが可能だ。これらの機能により、障がい者が安心して移動できるだけでなく、オフィスや公共施設での利用も安全に行えるようになっている。

movBot® Officeの機能まとめ

movBot®の詳細はこちら

メカナムホイールについて

メカナムホイールとは、全方向移動を可能にする特殊な車輪のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 車輪の外周に斜めに配置された小ローラーを持つ
• 前後左右だけでなく、斜め方向への移動も可能
• その場での360度回転ができる

movBot® Officeに採用されているメカナムホイールは、従来の車椅子では難しかった動きを可能にしている。この技術により、狭いオフィスや混雑したエリアでもスムーズな移動が実現し、障がいを持つ方々の作業効率と移動の自由度を大幅に向上させている。メカナムホイールは、movBot® Officeの革新的な移動性能の核心技術となっているのだ。

movBot® Officeに関する考察

movBot® Officeの登場は、障がい者の雇用促進と職場環境の改善に大きな一歩を記したと言える。全方向移動や高さ調整機能により、従来の車椅子では困難だった作業が可能になり、障がい者の活躍の場が大幅に広がるだろう。また、企業側にとっても、オフィス環境の大幅な改造なしに障がい者雇用を推進できるメリットがある。

しかし、高度な技術を搭載しているがゆえに、初期導入コストや保守管理の問題が懸念される。98万円（税別）という価格設定は、中小企業にとっては負担が大きい可能性がある。この課題に対しては、政府や自治体による導入支援制度の創設や、レンタル・リース方式の導入などが解決策として考えられるだろう。

今後は、movBot® Officeの機能をさらに拡張し、より多様な作業環境に対応できるようにすることが期待される。例えば、音声認識技術との連携による操作性の向上や、他のIoTデバイスとの連携機能の追加などが考えられる。movBot® Officeの進化は、障がい者の就労支援だけでなく、高齢者や一時的な怪我による移動困難者など、より広い層への支援につながる可能性を秘めている。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「「魔法の絨毯」のように動く車椅子ロボット「movBot® Office」発売のお知らせ【アクセスエンジニアリング株式会社】 | アクセスエンジニアリング株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000137695.html, (参照 24-08-29).

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