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富士通のEdgiot GW1500にパストラバーサルの脆弱性、機密情報アクセスのリスクが判明

text: XEXEQ編集部


記事の要約

  • FUJITSU Network Edgiot GW1500に脆弱性
  • パストラバーサルによる機密情報アクセスの危険性
  • 富士通がパッチ適用とパスワード変更を推奨

FUJITSU Network Edgiot GW1500の脆弱性と対策

富士通株式会社が提供するFUJITSU Network Edgiot GW1500(M2M-GW for FENICS)にパストラバーサル(CWE-22)の脆弱性が存在することが明らかになった。この脆弱性は、Eddy HUYNHとJonathan PAUCによって発見され、JVNを通じて公表された。CVSSv3による基本値は6.5(警告)であり、ネットワークからの攻撃が可能だ。[1]

脆弱性の影響を受けるのは、FUJITSU Network Edgiot GW1500のV02L19C01より前のバージョンである。ただし、この脆弱性は当該製品の構成定義情報が工場出荷状態の場合に限り影響を受ける。攻撃者がユーザークラスの権限で細工されたリクエストを送信すると、本来アクセスできない機密情報を含むファイルにアクセスされる可能性がある。

攻撃元区分 攻撃条件の複雑さ 必要な特権レベル 利用者の関与 影響の想定範囲
CVSSv3評価 ネットワーク 不要 変更なし

パストラバーサルとは

パストラバーサルとは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者が意図しないディレクトリやファイルにアクセスできてしまう問題を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ファイルパスの操作による不正アクセス
  • 機密情報の漏洩リスク
  • システム全体のセキュリティ低下
  • 権限昇格の可能性
  • ウェブアプリケーションの脆弱性として一般的

パストラバーサル攻撃では、攻撃者が相対パスや特殊文字を使用してディレクトリを遡り、本来アクセスできないはずのファイルやディレクトリにアクセスを試みる。これにより、システムファイルや他のユーザーの個人情報など、機密性の高いデータが漏洩する危険性がある。適切な入力検証やサニタイズ処理が重要だ。

FUJITSU Network Edgiot GW1500の脆弱性に関する考察

FUJITSU Network Edgiot GW1500の脆弱性は、IoTデバイスのセキュリティ管理の重要性を再認識させる事例となった。今後、同様の脆弱性が他のIoTデバイスでも発見される可能性があり、製造業者はより厳密なセキュリティテストと迅速なパッチ提供体制の構築が求められるだろう。一方、ユーザー側も定期的なファームウェアアップデートの重要性を認識する必要がある。

今後、IoTデバイスのセキュリティ強化のため、自動アップデート機能やAIを活用した異常検知システムの実装が期待される。また、デバイス間の相互認証や暗号化通信の標準化など、IoTエコシステム全体のセキュリティ向上に向けた取り組みも重要だ。業界全体で、セキュリティバイデザインの考え方を徹底し、製品設計段階からセキュリティを考慮することが不可欠となるだろう。

この脆弱性の発見は、セキュリティ研究者と製品開発者の協力の重要性も示している。今回のケースでは、外部の研究者が脆弱性を発見し、製造元と協力して対策を講じた。今後は、バグバウンティプログラムの拡充やセキュリティ研究者との積極的な連携により、IoT製品のセキュリティ向上が加速することが期待される。製品のユーザーにとっては、セキュリティ意識の向上と適切な対策実施が重要となるだろう。

参考サイト

  1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-000071 - JVN iPedia - _x0090_Æ_x008e_ã_x0090_«_x0091_Î_x008d_ô_x008f_î_x0095_ñ_x0083_f_x0081_[_x0083_^_x0083_x_x0081_[_x0083_X」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-000071.html, (参照 24-07-17).

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