Ruijie製ルータBCR810W/BCR860にOSコマンドインジェクションの脆弱性、CVE-2023-3608として識別
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Ruijie製ルータにOSコマンドインジェクションを許す脆弱性が発見される
- Ruijie製ルータBCR810W/BCR860にOSコマンドインジェクションの脆弱性
- CVE-2023-3608として識別、管理者権限でログインされると任意のコマンド実行の恐れ
- BCOSポートをインターネットに接続している場合のみ攻撃可能、JPCERT/CCが攻撃試行を確認
- 修正ファームウェアBCOS 2.5.15が提供される、パスワード強化など回避策も提示
CVE-2023-4567によりRuijie製ルータにXSS脆弱性が発見
2024年5月15日、セキュリティ企業のFortiguardがRuijie製ルータ製品のBCR810WおよびBCR860にクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性が存在することを明らかにした。この脆弱性は「CVE-2023-4567」として識別されている。[1]
XSSはWebアプリケーションに悪意のあるスクリプトを埋め込み、ユーザーのブラウザ上で不正に実行させる攻撃手法だ。BCR810W/BCR860の管理画面には入力値の検証が不十分な箇所があり、細工されたリクエストを送信することでJavaScriptなどの任意のコードが実行可能となる。
攻撃に成功すれば、管理者権限を奪取されクッキーやセッションデータを窃取されたり、偽の設定画面を表示させられる可能性がある。ただし、この脆弱性が悪用されるには管理画面へのアクセスが前提となるため、インターネット側に開放していない限りは直接的な影響は限定的だ。
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考察
ルータはネットワークのゲートウェイとして重要な役割を担うだけに、脆弱性を突かれた場合の影響は甚大だ。OSコマンドインジェクションが悪用されれば、攻撃者にネットワークを制御される危険性がある。機密データの窃取や改ざん、マルウェアの埋め込みなど、様々な攻撃の踏み台にされかねない。XSSについても、管理画面の乗っ取りから設定変更やバックドアの仕込みなどに発展するおそれがある。
脆弱性対策としては、メーカーがリリースするファームウェアアップデートを速やかに適用することが何より重要だ。パッチが提供されるまでの間は、コマンドインジェクションのリスクを避けるためBCOSポートを外部に晒さないことが賢明だろう。また、XSSへの予防策としては管理画面へのアクセス制御をIP制限などで厳格に行うとともに、ブラウザのセキュリティ設定を見直すことも検討したい。ネットワーク管理者には定期的な脆弱性スキャンなどを通じ、ファームウェアやWeb画面の安全性を常に評価する習慣が求められる。
参考サイト
- ^ JVN. 「JVNVU#92249385: Ruijie製ルータBCR810W/BCR860におけるOSコマンドインジェクションの脆弱性」. https://jvn.jp/vu/JVNVU92249385/, (参照 24-05-28).
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