【CVE-2024-45808】Envoy Proxyにエンコード・エスケープの脆弱性、複数バージョンに影響
スポンサーリンク
記事の要約
- Envoy Proxyにエンコード・エスケープの脆弱性
- CVE-2024-45808として識別される深刻な問題
- 複数のバージョンが影響を受け、情報漏洩のリスク
スポンサーリンク
Envoy Proxyに発見されたエンコードとエスケープの脆弱性
JVNDBは2024年9月26日、Envoy Proxyのエンコードおよびエスケープに関する脆弱性(CVE-2024-45808)を公開した。この脆弱性は、Envoy 1.28.7未満、1.29.0以上1.29.9未満、1.30.0以上1.30.6未満、1.31.0以上1.31.2未満の複数のバージョンに影響を与えることが確認されている。CVSSv3による基本値は6.5(警告)とされ、攻撃の複雑さは低いとされている。[1]
この脆弱性の影響として、攻撃者が情報を不正に取得したり改ざんしたりする可能性が指摘されている。NVDの評価によると、攻撃元区分はネットワークであり、攻撃に必要な特権レベルは不要とされている。また、利用者の関与も不要であるため、潜在的な被害の範囲が広がる可能性がある。
JVNDBは対策として、ベンダーが公開しているアドバイザリまたはパッチ情報を参照し、適切な対策を実施することを推奨している。この脆弱性はCWE-116(不適切なエンコード、または出力のエスケープ)およびCWE-117(不適切なログ出力の無効化)に分類されており、Envoy Proxyを使用しているシステムの管理者は早急な対応が求められる。
Envoy Proxyの脆弱性(CVE-2024-45808)の詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
影響を受けるバージョン | Envoy 1.28.7未満、1.29.0-1.29.9未満、1.30.0-1.30.6未満、1.31.0-1.31.2未満 |
CVSSスコア | 6.5(警告) |
攻撃元区分 | ネットワーク |
攻撃条件の複雑さ | 低 |
必要な特権レベル | 不要 |
利用者の関与 | 不要 |
CWE分類 | CWE-116、CWE-117 |
スポンサーリンク
CWE-116について
CWE-116とは、Common Weakness Enumeration(共通脆弱性タイプ一覧)において「不適切なエンコード、または出力のエスケープ」として分類される脆弱性のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- データの出力時に適切なエンコードやエスケープが行われない
- 悪意のあるスクリプトやコマンドの実行につながる可能性がある
- クロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃のリスクを高める
Envoy Proxyの脆弱性(CVE-2024-45808)はCWE-116に分類されており、エンコードやエスケープ処理の不備が指摘されている。この脆弱性により、攻撃者が不正なデータを送信し、システムの動作を操作したり、機密情報を漏洩させたりする可能性がある。適切なエンコードとエスケープ処理の実装は、Webアプリケーションのセキュリティを確保する上で極めて重要である。
Envoy Proxyの脆弱性対応に関する考察
Envoy Proxyのエンコードおよびエスケープに関する脆弱性の発見は、マイクロサービスアーキテクチャにおけるセキュリティの重要性を再認識させるものだ。この脆弱性が複数のバージョンに影響を与えていることから、多くの組織がセキュリティアップデートの適用を迫られることになるだろう。一方で、迅速なパッチの公開と脆弱性情報の透明性の高い公開は、Envoy Proxyの開発コミュニティの成熟度を示しているとも言える。
今後、同様の脆弱性を防ぐためには、開発段階からのセキュリティレビューの強化が求められるだろう。特に、エンコードとエスケープ処理は、データの入出力を扱うあらゆるコンポーネントで注意深く実装される必要がある。また、継続的な脆弱性スキャンやペネトレーションテストの実施も、潜在的な問題を早期に発見するために有効だ。
Envoy Proxyユーザーにとっては、この事例を機に、依存関係管理の重要性を再認識することが重要だ。自動化されたツールを活用して、使用しているライブラリやコンポーネントの脆弱性情報を常に把握し、迅速にアップデートできる体制を整えることが求められる。さらに、マイクロサービス間の通信セキュリティ全般を見直し、必要に応じて追加の防御層を設けることも検討すべきだろう。
参考サイト
- ^ JVN. 「JVNDB-2024-009078 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-009078.html, (参照 24-09-28).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
- AIツール「Simpler」の使い方や機能、料金などを解説
- AIツール「AI事務員」の使い方や機能、料金などを解説
- AIツール「Hubble」の使い方や機能、料金などを解説
- AIツール「LegalForce」の使い方や機能、料金などを解説
- AIツール「Magic Eraser」の使い方や機能、料金などを解説
- AIツール「見える化エンジン」の使い方や機能、料金などを解説
- AIツール「AI-OCR らくスルー」の使い方や機能、料金などを解説
- AIツール「LAQOOT(ラクート)」の使い方や機能、料金などを解説
- AIツール「invox 受取請求書」の使い方や機能、料金などを解説
- AIツール「WisOCR|Panasonic」の使い方や機能、料金などを解説
- ANDPADのGMVが614%成長、請求管理サービス開始で建設業DXを加速
- シミックホールディングスのanimo、ペット向け健康管理アプリのテスト運用を開始しanimal PHR/EHRの実現へ前進
- BeeXがAWS MarketplaceでCPPOプログラム開始、セキュリティ製品の提供でクラウド活用を促進
- CData Connect CloudがOEM機能「Powered By CData」をリリース、170以上の外部データ連携機能を提供しスタートアップ向け優遇プランも
- ChatSenseがPowerPoint対応でRAG構築を効率化、クラウドバックアップ機能も追加しデータ管理の柔軟性向上
- 株式会社CODATUMがDevelopers X Summit 2024に初出展、次世代BIツールCodatumを披露しデータ活用革新を推進
- CoursebaseがAI機能を新搭載、学習コンテンツから自動で問題を生成し作業効率を大幅改善
- CUCが新介護モデル「あむらいふ虹ヶ丘フィールド」を名古屋市に開設、DXで人材不足と質の向上に挑戦
- CyCraftが広島大学でAIセキュリティ対策の特別実習ゼミを実施、XCockpit Identityを教材に最新技術を学ぶ
- DGFTのCloud PayがSquareに採用、7ブランドのQRコード決済が可能に、キャッシュレス化が加速
スポンサーリンク