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公開：2024-09-28

Octa RoboticsがRFA B 0004準拠の新サービス「LCI Sem」をリリース、異種ロボット間の協調動作が可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Octa RoboticsがRFA B 0004準拠の新サービス「LCI Sem」をリリース
• 異種複数ロボット間の協調動作を可能にするインターフェースを提供
• Octa Roboticsの特許が標準必須特許として採用される

Octa RoboticsがRFA B 0004準拠の新サービス「LCI Sem」をリリース

株式会社Octa Roboticsは2024年9月25日、RFA B 0004「ロボット群管理 インタフェイス定義」に準拠した新サービス「LCI Sem」をリリースした。このサービスは施設内の特定空間を利用権が必要なリソースとしてサーバーが管理し、異種複数のロボット及びロボットシステム間の調停を行うことで、ロボット同士のスムーズなすれ違いを実現する。^[1]

LCI Semは既存のLCIと同じ通信路を使用し、エレベーターAPIや自動ドアAPIと一貫したインターフェースで利用可能だ。この新サービスにより、ロボットのリソース利用状況のモニタリングが可能となり、施設内での複数ロボットの効率的な運用が期待される。Octa Roboticsは本規格の策定に参加し、同社の特許第7161813号が標準必須特許として採用された。

LCI Semの開発には、経済産業省による補助事業「革新的ロボット研究開発等基盤構築事業（ロボットフレンドリーな環境構築支援事業）」の成果が活用されている。この事業はロボットフレンドリーな環境構築を支援することを目的としており、Octa Roboticsはこの分野での技術革新をリードする立場にあると言えるだろう。

LCI Semの主な特徴

Octa Roboticsの公式サイトはこちら

ロボット群管理インターフェース定義について

ロボット群管理インターフェース定義とは、複数の自律型ロボットが同一空間内で効率的に動作するための標準化された通信プロトコルや制御方法を定めたものだ。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 異種ロボット間の相互運用性を確保
• 空間リソースの効率的な割り当てと管理を実現
• ロボット間の衝突回避や協調動作をサポート

RFA B 0004「ロボット群管理 インタフェイス定義」は、ロボットフレンドリー施設推進機構（RFA）が2024年9月18日に発行した規格だ。この規格は、施設内でのロボットの円滑な運用を可能にし、多様なロボットサービスの展開を促進することが期待されている。Octa RoboticsのLCI Semはこの規格に準拠することで、異なるメーカーや種類のロボット間での相互運用性を高めている。

LCI Semに関する考察

LCI Semの登場は、ロボット技術の標準化と相互運用性の向上という点で大きな意義がある。異種ロボット間の協調動作が可能になることで、施設内での業務効率が飛躍的に向上し、人手不足問題の解決にも貢献する可能性が高い。一方で、多様なロボットが連携して動作することによるセキュリティリスクや、システム障害時の影響範囲の拡大といった新たな課題も予想される。

これらの課題に対しては、セキュリティ対策の強化やフェイルセーフ機能の充実が求められるだろう。また、異なるメーカー間でのデータ共有や連携をさらに推進するために、より包括的な標準規格の策定も必要になると考えられる。今後はAIやクラウド技術との統合により、よりインテリジェントな群制御や予測型の運用最適化機能が追加されることも期待される。

Octa RoboticsにはLCI Semの機能拡張や使いやすさの向上に加え、他社との協業によるエコシステムの構築にも注力してほしい。ロボットフレンドリーな環境の実現は、単一企業の努力だけでは難しく、業界全体での取り組みが不可欠だ。標準化のリーダーとしての立場を活かし、オープンイノベーションを推進することで、サービスロボット市場全体の成長を牽引することを期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「Octa Roboticsが、異種複数ロボット間の協調動作を可能にするRFA B 0004 準拠の新サービス「LCI Sem」をリリースしました | 株式会社Octa Robotics のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000108850.html, (参照 24-09-28).
2. 経済産業省. https://www.meti.go.jp/index.html

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