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公開：2024-05-18

Wear OSのWatch Face Formatが強化、新機能でウォッチフェイス開発が進化

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• Wear OSのWatch Face Formatに新機能が追加された
• AndroidXやWearable Support Libraryを使用したレガシーな開発方法には移行期限が設定された
• 新機能を活用することでよりパワフルで魅力的なウォッチフェイスが作成可能になった
• 天気情報などの新しいデータソースがWatch Face Formatで利用可能になった

Wear OSのWatch Face Formatに新機能が追加

Google I/O 2024でWear OSのWatch Face Formatに関する最新アップデートが発表された^[1]。Watch Face Formatは、Wear OS 4以上を搭載したデバイス向けにカスタマイズ性の高い省電力なウォッチフェイスを作成するための宣言的XMLフォーマットだ。

今回のアップデートではフレーバーやコンプリケーション、天気情報などの新機能が追加された。ウォッチフェイス開発者はプリセットの設定を用意したり、目標の進捗状況や要素の重み付けを表示したりと、よりリッチなウォッチフェイスを提供できるようになる。

特に天気情報は気温や降水確率、紫外線指数など多様なデータが利用可能で、現在の状況から時間・日単位の予報まで幅広くカバーしている。細かな注意点はあるものの、ユーザーにとって有用性の高い情報をウォッチフェイスに組み込めるようになった。

レガシーな開発方法からの移行が必要に

一方で、従来のAndroidXやWearable Support Libraryを使ったウォッチフェイス開発には移行期限が設けられた。Wear OS 5ではこれらのライブラリで使えるコンプリケーションに制限が加わる。

2025年初頭からはGoogle Playへの新規公開ウォッチフェイスがWatch Face Formatの使用を必須とされる。ただし既存のウォッチフェイスについては、引き続きアップデートが可能だ。

開発者はこれらの変更を考慮しつつ、徐々にWatch Face Formatへの移行を進めていく必要がある。新たに公開されたリソースやツールを活用しながら、Wear OSの未来を見据えた対応が求められるだろう。

考察

従来の開発方法からの移行という課題はあるものの、Watch Face Formatの拡張は開発者に新たな表現の機会を提供するものだ。ユーザーのライフスタイルに合わせたよりパーソナライズされたウォッチフェイスの登場が期待できる。

一方で天気情報の扱いには注意が必要であり、データの欠損や誤りがユーザー体験を損ねる可能性もある。丁寧なエラーハンドリングとフォールバック、そしてデータソースの信頼性を確保する工夫が肝要となるだろう。

今後はバッテリー消費のさらなる最適化、他のデバイスとの連携強化などにも期待したい。ウェアラブル端末ならではのシームレスな体験の実現に向けて、Wear OSプラットフォームのアップデートから目が離せない。技術的な対応とユーザー視点のデザインの融合が、スマートウォッチの新たな可能性を切り拓くはずだ。

参考サイト

1. ^ Android Developers Blog. 「Android Developers Blog: Latest updates for watch faces on Wear OS」. https://android-developers.googleblog.com/2024/05/latest-updates-for-watch-faces-wear-os.html, (参照 24-05-28).
2. Google. https://blog.google/intl/ja-jp/

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