GoogleがHome APIsを発表、MatterベースのiOS/Android向けスマートホームプラットフォームで新体験の創出へ
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記事の要約
- Home APIsでiOS/Androidアプリから6億台以上のデバイスへ接続
- デバイスとストラクチャーAPIで家の構造やデバイス制御が可能に
- オートメーションAPIでGoogleの知能を活用した自動化が実現
- LGのTVやGoogle TV搭載端末がGoogle Homeのハブとして機能
- ADTやフィットネスアプリなど幅広いカテゴリーのパートナーが対応
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Google Home開発プラットフォームで新たなスマートホーム体験の創造へ
GoogleはHome APIsとHome runtimeの発表により、スマートホームのためのプラットフォームを開発者に提供する。[1]これまでのスマートホームデバイスメーカーだけでなく、あらゆるアプリケーション開発者がGoogle Homeの機能を活用できるようになる。
Home APIsは、iOSとAndroidのアプリから6億台以上のスマートデバイスへのアクセスを実現する。デバイスとストラクチャーAPIを使えば、ユーザーの家の構造や、接続されたデバイスの制御が可能だ。
さらにオートメーションAPIにより、Googleの知能を活用したデバイスの自動化も実現できる。例えば、フードデリバリーのドライバーが到着する前に自動で玄関の照明をつけるなど、これまでにない便利な体験の創出が期待されるだろう。
LGのTVやChromecastがハブに、多様なパートナーも対応へ
LGのTVやGoogle TV搭載のChromecastなどがGoogle Homeのハブデバイスとして機能するようになり、ローカル制御の高速化にも貢献する。Home APIsを採用したGoogleのアプリでは、従来の3倍の速度でのデバイス操作を実現したという。
照明や家電、セキュリティ、自動車、エネルギー、エンターテインメントなど、あらゆるカテゴリーのパートナーがHome APIsに対応を表明しているようだ。ADTは近所の人に一時的な家の鍵の共有を可能にし、フィットネスアプリは運動中に部屋の温度や照明を最適化するなど、ユニークなスマートホーム体験の登場が予想される。
Home APIsは、今秋にはパートナーのアプリがGoogle PlayやApp Storeで公開される予定だ。Googleのビジョンする未来のスマートホームを実現する新たなプラットフォームの動向から目が離せない。
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考察
Home APIsの登場により、スマートホームはこれまでのデバイス中心からアプリ中心の体験へとシフトしていくことになるだろう。開発者にとってはMatterの規格をベースにしつつ、Googleのインフラとインテリジェンスを活用できる魅力的なプラットフォームだ。
一方でプライバシーやセキュリティへの配慮は欠かせない。ユーザーからの信頼を得るためには、データ保護に関する透明性の高い説明、アプリの事前審査などの対策が重要になる。
また、アプリ側の実装負担をできるだけ軽減し、クオリティの高い体験を提供できるようにすることも課題だ。Googleには手厚いデベロッパーサポート、使いやすいツール・フレームワークの整備などに期待したい。Home APIsが多くの革新的なアプリを生み出し、スマートホームの可能性を大きく広がることがたのしみだ。
参考サイト
- ^ Android Developers Blog. 「Android Developers Blog: Home APIs: Enabling all developers to build for the home」. https://android-developers.googleblog.com/2024/05/home-apis-enabling-all-developers-to-build-for-the-home.html, (参照 24-05-28).
- Google. https://blog.google/intl/ja-jp/
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