AWLとアジラがエッジAIカメラソリューション事業で業務提携、AIプラットフォーム構築へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

AWLとアジラが業務提携契約を締結
エッジAIカメラソリューション事業を強化
両社の技術・知見を活かした協業を開始

AWLとアジラのエッジAI映像解析における業務提携

AWL株式会社とアジラは、エッジAIカメラソリューションの提供に向けて業務提携契約を2024年10月3日に締結した。両社は、エッジAI技術と行動認識AI開発の分野でそれぞれ強みを持つ企業であり、この提携により幅広い業種・業界のDX化を加速させることを目指している。高付加価値なソリューション提供の実現が期待される。^[1]

AWLは北海道を代表するドラッグストアであるサッポロドラッグストアーをはじめとする小売業での豊富な実績を持つ。現在では日本国内の小売・流通業に加え、飲食店や銀行、エレベーター内、モビリティなど多業種に事業展開が進んでおり、ASEAN市場をはじめとしたグローバル展開も進めている。

一方、アジラは世界トップクラスの行動認識AIを開発し、次世代のAIセキュリティシステム「AI Security asilla」を提供している。日本国内の数多くの大型商業施設をはじめとする多様な施設や事業者と連携し、国内シェアNo.1の実績を誇っている。日本とベトナムの共同創業者により設立されたアジラはASEAN市場よりグローバル展開にも注力している。

AWLとアジラの業務提携内容まとめ

	エッジAIカメラソリューション共同開発	コア技術融合	ソリューション販売
主な内容	AWLBOXとアジラのシステム連携	新たな映像解析AI価値の共創	パートナーエコシステム活用
対象製品・サービス	AWLBOX、AWL Lite、AWL Engine	リテールAIと行動認識AI	幅広い業界ソリューション
目標	新規ソリューション開発	技術革新による新価値提供	グローバル展開の加速

エッジAIについて

エッジAIとは、クラウドやデータセンターではなく、デバイスやローカルネットワークの端末で人工知能の処理を行う技術のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

低遅延でリアルタイム処理が可能
プライバシーとセキュリティの向上
ネットワーク帯域の使用量削減

AWLとアジラの業務提携では、このエッジAI技術を活用したカメラソリューションの開発が中心となっている。AWLのエッジAI映像分析エンジン「AWL Engine」とアジラの行動認識AI技術を組み合わせることで、小売業や警備業など様々な分野での応用が期待されている。両社の技術を融合させることで、より高度で効率的なAIソリューションの提供が可能になるだろう。

AWLとアジラの業務提携に関する考察

AWLとアジラの業務提携は、エッジAI技術と行動認識AI技術の融合による新たな価値創造の可能性を秘めている。両社の強みを活かしたソリューション開発により、小売業や警備業界におけるDX化が加速し、業務効率の向上や新しいサービスの創出が期待できる。一方で、異なる企業文化や技術の統合には課題も存在し、スムーズな協業体制の構築が成功の鍵を握るだろう。

今後、AIの倫理的な使用やプライバシー保護に関する問題が浮上する可能性がある。エッジAIカメラの普及に伴い、個人情報の取り扱いや監視社会化への懸念が高まる可能性があるため、両社は技術開発と並行して、適切なガイドラインの策定や透明性の確保に取り組む必要があるだろう。これらの課題に対しては、業界団体との連携や第三者機関による監査の導入などが解決策として考えられる。

将来的には、エッジAIと5G技術の融合による新たなサービスの創出や、国際標準化への貢献が期待される。AWLとアジラの協業が、日本発のAI技術の国際競争力強化につながることを期待したい。両社の持つグローバルネットワークを活かし、ASEAN市場を中心とした海外展開を加速させることで、日本のAI技術の世界的なプレゼンス向上に寄与することができるだろう。