デザイン

DESIGN

公開：2024-10-15

サンゲツのPARCsが日本空間デザイン賞2024のサステナブル空間賞を受賞、スペースクリエーション企業への転換が加速

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• サンゲツグループがPARCsを開設
• PARCsが日本空間デザイン賞2024を受賞
• サステナブルな内装材を活用した空間創造

サンゲツグループの新たな価値創造拠点PARCsがサステナブル空間賞を受賞

株式会社サンゲツは2024年10月11日に、東京日比谷に開設した新たな価値創造拠点「PARCs Sangetsu Group Creative Hub」が日本空間デザイン賞2024の「サステナブル空間賞」を受賞したことを発表した。PARCsは、サンゲツグループがスペースクリエーション企業への転換を目指して開設した施設で、空間創造に関する高い価値をグローバルに提供することを目的としている。^[1]

PARCsの空間コンセプトは"touch the prism"であり、光の屈折・拡散をイメージしたジグザグの通路やランダムに配置されたファシリティにより、社員の個性の輝きを広げ偶発的な会話やアイデアが生まれる工夫が施されている。さらに、サンゲツの取り扱う内装材の廃材を再利用した床材やテーブルの天板など、環境に配慮した試験的なマテリアルが空間に使用されており、商品化を含めた展開可能性が検討されている。

サンゲツは従来から、社会の持続可能性に寄与する低環境負荷商品の開発やサプライチェーン全体の環境負荷低減に努めている。PARCsにおけるこれらの取り組みは、オフィスを構成するサステイナブルな内装材を自ら開発し試用・運用できる同社ならではの試みであり、今後もスペースクリエーションを通じた高い価値の提供に努めていく方針だ。

PARCsの特徴まとめ

サンゲツの公式発表はこちら

スペースクリエーション企業について

スペースクリエーション企業とは、空間デザインや内装材の提供を通じて、高付加価値な空間を創造する企業のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 空間全体のデザインと機能性を考慮した提案能力
• 環境に配慮した素材や技術の開発と活用
• ユーザーの多様なニーズに応える柔軟な空間創造

サンゲツのようなスペースクリエーション企業は、単に内装材を提供するだけでなく、空間全体の価値向上を目指している。PARCsの開設は、この方向性を具現化した取り組みであり、サステナビリティや創造性を重視した新しい空間デザインの可能性を示している。今後、このような企業の役割は、持続可能な社会の実現に向けてますます重要になっていくだろう。

PARCsに関する考察

PARCsの開設は、サンゲツがスペースクリエーション企業への転換を目指す上で重要なマイルストーンとなるだろう。特に、内装材の廃材を再利用した床材やテーブル天板の活用は、サステナビリティへの取り組みを具体化した好例だ。この試みは、環境配慮型製品の開発と実用化の両立を目指す企業の姿勢を明確に示しており、業界全体に波及効果をもたらす可能性がある。

一方で、このような先進的な取り組みには課題も存在する。再生材料の品質管理や大量生産への対応、コスト面での競争力の維持などが今後の課題となるだろう。これらの問題に対しては、技術革新や生産プロセスの最適化、さらには他企業や研究機関との連携強化が解決策となり得る。サンゲツには、これらの課題を一つずつ克服し、サステナブルな空間創造の新たな標準を確立することが期待される。

今後、PARCsのような施設がさらに進化し、AIやIoT技術を活用したスマートオフィス機能の統合や、バイオフィリックデザインの導入など、より高度な空間創造の実験場となることが期待される。サンゲツには、こうした最先端の技術やデザイン思想を積極的に取り入れ、働き方改革やウェルビーイングの向上にも貢献する革新的な空間創造のリーダーとしての役割を果たしてほしい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「「PARCs　Sangetsu Group Creative Hub」が、日本空間デザイン賞2024の「サステナブル空間賞」を受賞 | 株式会社サンゲツのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000148.000054227.html, (参照 24-10-15).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「デザイン」に関するコラム一覧「デザイン」に関するニュース一覧