finalが人気イヤフォン「F7200」を100台限定で復刻販売、BAドライバ搭載の超小型軽量モデルが再び

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

finalがF series「F7200」を100台限定で再販売
価格は49,800円でfinal公式ストアのみで販売
BAドライバ搭載の超小型軽量フラッグシップモデル

finalが人気モデル「F7200」を100台限定で復刻販売

finalは、バランスド・アーマチュア(BA)ドライバ搭載モデルで、終売以降、再販売の要望が多かったという「F series」のフラッグシップイヤフォン「F7200」(2016年発売)を100台限定で販売する。価格は49,800円で、final公式ストアのみでの販売となる。F7200は、finalの超小型軽量設計による高い装着感と遮音性が特徴のモデルだ。^[1]

F7200は、直径5.5mm、筐体部分の重量わずか2gという極小サイズを実現している。ステンレス製の筐体は不要な振動を抑え、クリアな音質を実現する。また、フルレンジでバランスドアーマチュア型ドライバーを採用することで、筐体のサイズからは想像できない量感のある低音再生を可能にしている。

F7200はリケーブル可能なMMCX端子を採用し、広い音場を実現する新開発のオリジナルシルバープレートケーブルが付属する。さらに、ケーブルのタッチノイズ対策としてイヤーフックも同梱されている。final独自の技術と設計により、音質と使い勝手の両立を高次元で実現したモデルとなっている。

F7200の特徴まとめ

	筐体	ドライバー	ケーブル	付属品
特徴	ステンレス製超小型軽量	フルレンジBA型	シルバープレート	イヤーフック
サイズ/重量	直径5.5mm / 2g	-	-	-
音質特性	クリアな音質	量感ある低音	広い音場	-
その他	高い遮音性	-	MMCXコネクタ	2種類のイヤーピース

バランスド・アーマチュア(BA)ドライバについて

バランスド・アーマチュア(BA)ドライバとは、小型で高効率な音響変換器の一種であり、主に以下のような特徴が挙げられる。

小型軽量で高い変換効率を実現
低消費電力で高音質を実現可能
高域の解像度が高く、繊細な音の表現に優れる

BAドライバは、可動コイルが磁気回路内で平衡状態を保ちながら振動する構造を持つ。この構造により、ダイナミック型ドライバに比べて小型化が可能となり、イヤフォンの筐体サイズを大幅に縮小できる。F7200では、このBAドライバの特性を最大限に活かし、超小型筐体でありながら高音質を実現している。

F7200の限定復刻販売に関する考察

F7200の限定復刻販売は、finalのファンやオーディオ愛好家にとって魅力的な機会となるだろう。終売後も再販売の要望が多かったという事実は、このモデルの人気と性能の高さを示している。一方で、100台という限定数量は需要に対して十分でない可能性があり、購入を希望するユーザーの間で競争が生じる可能性がある。

今後の課題として、限定モデルの生産と在庫管理が挙げられる。需要予測が難しい限定モデルの場合、生産過多によるコスト増加や、生産不足による機会損失のリスクがある。この問題に対しては、事前予約システムの導入や、段階的な生産計画の策定などが解決策として考えられる。また、限定モデルの再販に関する明確なポリシーを設けることで、ユーザーの期待管理も可能になるだろう。

finalには、今回のような限定復刻版の販売を通じて得られたユーザーの反応や需要動向を、今後の製品開発やマーケティング戦略に活かしてほしい。例えば、F7200の人気要素を取り入れた新モデルの開発や、限定モデルのカスタマイズオプションの提供など、ユーザーの期待に応える新たな取り組みが期待される。オーディオ市場の変化に柔軟に対応しつつ、finalらしい革新的な製品開発を継続することが、ブランドの更なる成長につながるだろう。