ピクシブがVRoid Studioに新機能追加、フルスクラッチアバターの衣装着せ替えが簡単に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約
ピクシブがVRoid Studioに新機能を追加、フルスクラッチアバターの衣装着せ替えが容易に
VRoid Studioの新機能まとめ
フルスクラッチアバターについて
VRoid Studioの新機能に関する考察
参考サイト

記事の要約

ピクシブがVRoid Studioの新機能をオープンベータ開始
フルスクラッチアバターに3D衣装を簡単に着せ替え可能
VRChatを想定したアバター制作をサポート

ピクシブがVRoid Studioに新機能を追加、フルスクラッチアバターの衣装着せ替えが容易に

ピクシブ株式会社は2024年10月17日、3Dキャラクター制作ソフト「VRoid Studio」において、フルスクラッチアバターに3D衣装を簡単に着せ替えられる機能のオープンベータを開始した。この新機能は特に「VRChat」を想定したアバター制作をサポートするもので、従来よりも効率的な3Dモデルのカスタマイズが可能になる。^[1]

新機能では、フルスクラッチの衣装をモデルの体型に合わせてフィットさせることができ、ボーン単位での拡大・縮小・回転が可能となっている。また、素体のメッシュを可逆的に削除する機能も追加され、より細やかな調整が行えるようになった。これにより、ユーザーは複雑な3Dモデリングの知識がなくても、高度なアバターのカスタマイズを行うことが可能になる。

VRoid Studioの新機能は、従来「Unity」や「Blender」といった専門的なソフトウェアを使用する必要があった衣装の着せ替え作業を、VRoid Studio単体で完結させることを可能にした。この改善により、アマチュアからプロフェッショナルまで幅広いユーザーが、より簡単に自分好みの3Dアバターを作成できるようになる。オープンベータは「Steam」版のVRoid Studioをインストールし、「ベータへの参加」を選択することで利用可能だ。

VRoid Studioの新機能まとめ

	フルスクラッチ衣装対応	ボーン調整	メッシュ編集	対象ユーザー
主な特徴	体型へのフィット機能	拡大・縮小・回転可能	素体メッシュの可逆的削除	VRChatユーザー向け
利点	衣装の柔軟な調整	細かいポーズ調整	高度なカスタマイズ	簡易な操作性
従来との違い	Unity不要で直接編集	直感的な操作	専門知識不要	幅広いユーザー層

フルスクラッチアバターについて

フルスクラッチアバターとは、3Dモデリングソフトウェアを使用して一から作成された完全オリジナルの3Dキャラクターモデルのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

高度なカスタマイズ性能
独自の形状や構造が可能
制作者の意図を完全に反映可能

VRoid Studioの新機能は、このフルスクラッチアバターの衣装着せ替えを簡易化することで、より多くのユーザーが高度なアバター制作を行えるようにしている。従来はUnityやBlenderなどの専門的なツールが必要だったが、VRoid Studio単体でこれらの操作が可能になったことで、アマチュアユーザーでも容易に高品質な3Dアバターを作成できるようになった。

VRoid Studioの新機能に関する考察

VRoid Studioの新機能は、3Dアバター制作の敷居を大きく下げる可能性を秘めている。特に、専門的なソフトウェアを使わずにフルスクラッチアバターの衣装を調整できる点は、アマチュアクリエイターにとって大きな助けとなるだろう。この機能により、より多くのユーザーが個性的で高品質な3Dアバターを作成し、VRChatなどのプラットフォームでの表現の幅が広がることが期待される。

一方で、新機能の普及に伴い、著作権や知的財産権に関する問題が生じる可能性も考えられる。簡単に衣装の着せ替えや改変ができるようになることで、他者の作品を無断で使用するケースが増える可能性がある。この問題に対しては、ピクシブ社が著作権管理システムの導入や、ユーザー教育を強化するなどの対策を講じる必要があるだろう。

今後、VRoid Studioには更なる機能の拡充が期待される。例えば、AIを活用した自動リギング機能や、より高度なテクスチャ編集ツールの実装などが考えられる。また、モバイルデバイスでの利用をサポートすることで、より多くのユーザーがいつでもどこでも3Dアバター制作を楽しめるようになるかもしれない。VRoid Studioの進化は、バーチャル空間におけるクリエイティビティの新たな可能性を切り開くことになるだろう。