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公開：2024-10-23

ポラスグループが木造建築の情報拠点ポラステクノシティを建設、環境に配慮したZEB認証取得を目指す施設が2025年3月に竣工予定

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• ポラスグループが木造建築の拠点を建設へ
• ポラステクノシティは2025年3月に竣工予定
• 『ZEB』認証取得と環境配慮型施設を目指す

ポラスグループの木造建築拠点ポラステクノシティ

ポラスグループは創業55周年を迎え、2024年10月21日に木造建築の魅力を発信する情報拠点「ポラステクノシティ」の建設を発表した。吉川美南駅東口周辺地区土地区画整理事業の産業ゾーンに建設される木造建築は、技術展示スペースとイベントスペースを備えたオフィス棟や研究棟など複数の施設で構成される大規模な拠点となっている。^[1]

ポラステクノシティの施設群は、オフィス棟が木造3階建て2236.5㎡で75分準耐火構造、研究棟が木造3階建て1327.0㎡で60分準耐火構造、実験棟が木造1階建て1050.0㎡で60分準耐火構造という規模で建設される。さらに注文住宅のモデルハウス4棟も併設され、木造建築の可能性を多角的に示す施設となるだろう。

施設の特徴として、大規模木造3棟すべてで完全ZEB数値を達成し、BELS申請も予定されている。特にオフィス棟は75分準耐火木造建築物でZEB認証を取得予定であり、日本初の試みとなる取り組みだ。3棟合計で年間杉10,214本分、森林面積11.3ｈａ分のCO2排出削減効果が見込まれている。

ポラステクノシティの施設概要まとめ

ZEBについて

ZEBとはネット・ゼロ・エネルギー・ビルの略称で、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロまたはマイナスにすることを目指した建築物のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 建物のエネルギー消費を大幅に削減
• 再生可能エネルギーの活用で環境負荷を低減
• 最高ランクの認証は年間エネルギー収支がゼロ

ポラステクノシティでは大規模木造3棟すべてで完全ZEB数値を達成し、BELSの申請も予定されている。特にオフィス棟では75分準耐火木造建築物でZEB認証を取得予定であり、3棟合計で年間杉10,214本分のCO2排出削減効果が見込まれるなど、環境に配慮した先進的な取り組みとなっている。

木造建築の情報拠点に関する考察

ポラステクノシティの建設は木造建築の可能性を広げる重要な取り組みとなる。特に75分準耐火構造とZEB認証の組み合わせは日本初の試みであり、木造建築物の新たな技術基準の確立につながるだろう。一方で大規模木造建築の普及には、コスト面や建材の安定供給などの課題が残されている。

今後は木造建築の技術開発や施工ノウハウの蓄積が進むことで、より多くの非住宅建築物への木材活用が期待される。木材の特性を活かした環境配慮型の建築手法が確立されれば、SDGsへの貢献度も高まり、木造建築市場の更なる拡大につながるだろう。

また建設業界全体でのZEB化推進において、木造建築は重要な選択肢となり得る。実験棟での性能実験や研究成果の共有により、木造建築の安全性や環境性能に関する理解が深まり、より多くのプロジェクトでの採用が進むことが期待されるのだ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「木造建築の魅力を発信する情報拠点「ポラステクノシティ」 SDGSで注目を浴びる木造建築市場に新たな提案 | ポラス株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000239.000009436.html, (参照 24-10-23).

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