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公開：2024-08-01

地銀協が生活基盤プラットフォーム事業化を決定、2025年2月からライフイベント手続きのオンライン化実現へ

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• 地銀協が生活基盤プラットフォーム事業化を決定
• 2025年2月からサービス開始予定
• 転出入や住所変更手続きのオンライン化が可能に

地銀協による生活基盤プラットフォーム事業化の詳細

一般社団法人全国地方銀行協会（地銀協）は、ライフイベントに伴う諸手続きのワンストップ化・オンライン化を実現する「生活基盤プラットフォーム（仮称）」の事業化を正式に決定した。TOPPANエッジ株式会社とNTTデータの知見を活かしたシステム構築が予定されており、地銀協加盟の全62行が参加する共同事業として展開される。^[1]

本サービスは2025年2月中をめどに開始され、自治体への転出届の提出・転入予約、地方銀行全62行の住所変更、口座振替登録がオンライン上で完結可能となる。将来的には、電気・ガスなどのインフラ企業への手続きや、妊娠・出産、子育て、死亡・相続といった様々なライフイベントに伴う諸手続きを網羅することを目指している。

本年10月中をめどに、地銀ネットワークサービス株式会社とTOPPANエッジの共同出資により、本サービスの運営会社が設立される予定だ。この取り組みにより、ライフイベントで発生する様々な手続きをスマートに完結できるWell-beingな社会の実現が期待される。

ライフイベントに伴う諸手続きのワンストップ化について

ライフイベントに伴う諸手続きのワンストップ化とは、引越しや結婚、出産などの生活上の重要な出来事に関連する各種手続きを、一箇所で効率的に行えるようにすることを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 複数の手続きを一度に完了可能
• オンライン化による時間と労力の節約
• 行政・金融機関・インフラ企業との連携強化

このワンストップ化により、市民の利便性が大幅に向上し、手続きにかかる時間と労力が削減される。従来は個別に行う必要があった住所変更や各種サービスの契約変更などが、一元的に管理・実行できるようになり、ライフイベントに伴う煩雑な作業が大幅に簡素化されるのだ。

生活基盤プラットフォームに関する考察

生活基盤プラットフォームの導入により、行政サービスのデジタル化が大きく前進する可能性がある。しかし、個人情報の一元管理に伴うセキュリティリスクや、デジタルデバイドによる利用格差の問題が懸念される。プラットフォームの安全性確保とともに、高齢者や技術に不慣れな層へのサポート体制の構築が重要な課題となるだろう。

今後は、AIやブロックチェーン技術の活用による更なる利便性向上が期待される。例えば、ライフイベントの予測に基づく手続き提案や、分散型台帳技術による安全な情報管理などが考えられる。また、マイナンバーとの連携強化により、より包括的な行政サービスの提供が可能になるかもしれない。

このプラットフォームが成功すれば、他の金融機関や民間企業への展開も視野に入れることができる。地域金融機関が中心となって構築するこのシステムは、地方創生や地域経済活性化の新たな基盤となる可能性を秘めている。官民連携の強化と、ユーザーニーズに応じた継続的な機能拡張が、本サービスの発展と普及の鍵を握るだろう。

参考サイト

1. ^ NTT DATA. 「「生活基盤プラットフォーム（仮称）」の事業化の決定について | NTTデータグループ - NTT DATA GROUP」. https://www.nttdata.com/global/ja/news/release/2024/072900/, (参照 24-08-01).

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