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DESIGN

公開：2024-10-26

京都芸術大学卒業生のRESILIENCE PLAYGROUNDプロジェクトがグッドデザイン賞金賞を受賞し、医療ケア児の遊び場創出に貢献

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 京都芸術大学卒業生の遊具プロジェクトがグッドデザイン賞金賞を受賞
• 医療ケア児も一緒に遊べる遊具として開発
• 5,700件以上の応募から選出され大賞候補に

RESILIENCE PLAYGROUNDプロジェクトが医療ケア児の遊び場を創造

京都芸術大学プロダクトデザイン学科卒業生で株式会社ジャクエツのデザイナーである田嶋宏行氏が手がけたRESILIENCE PLAYGROUNDプロジェクトが、2024年度のグッドデザイン賞金賞を受賞した。医師や地域との連携のもとで開発されたこの遊具は、障がいを持つ医療ケア児も健常児と一緒に遊べる画期的な設計となっている。^[1]

グッドデザイン賞の審査では5,700件を超える応募作品の中から金賞（ベスト20）に選出され、大賞候補としても注目を集めている。受賞者による投票で大賞が決定され、11月5日の発表が予定されているほか、来場者投票による「みんなの選んだグッドデザイン」の選出も行われる。

11月1日から11月5日まで東京で開催される展示会では、来場者による投票も実施される。投票は11月4日までの期間中1人1回に限定されており、医療ケア児の遊び場創出に向けた画期的なプロジェクトへの関心が高まっている。

RESILIENCE PLAYGROUNDプロジェクトの概要

受賞作品の詳細はこちら

医療ケア児について

医療ケア児とは、日常生活を送る上で医療的なケアを必要とする子どものことを指している。以下のような特徴を持つ子どもたちを指す言葉である。

• 人工呼吸器や胃ろうなどの医療的ケアが必要
• 医療機器の使用や定期的な医療的処置が必要
• 日常生活において医療従事者による支援が必要

医療ケア児の遊び場や遊具に関する課題は長年存在していたが、RESILIENCE PLAYGROUNDプロジェクトでは医療的ケアが必要な子どもと健常児が共に遊べる場を提供することで解決を図っている。遊具の開発には医師や地域との連携が不可欠であり、安全性と遊びの要素を両立させた画期的な取り組みとなっている。

RESILIENCE PLAYGROUNDプロジェクトに関する考察

医療ケア児と健常児が共に遊べる遊具の開発は、インクルーシブな社会づくりにおいて重要な一歩となっている。医師や地域との連携によって実現された安全性の確保と遊び心の両立は、今後の遊具開発における新たな基準となる可能性を秘めている。

今後の課題として、医療ケア児の個々の状態に応じたカスタマイズ性の向上や、より多くの施設への導入に向けたコスト面での対応が挙げられる。医療機関や自治体との連携をさらに強化し、遊具の普及に向けた体制づくりが求められているだろう。

将来的には、このプロジェクトで得られた知見を活かし、医療ケア児向けの新たな遊具シリーズの開発や、既存の公園施設のバリアフリー化への応用が期待される。医療ケア児の社会参加を促進する取り組みとして、さらなる発展が望まれる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「京都芸術大学プロダクトデザイン学科卒業生の株式会社ジャクエツのデザイナーの田嶋宏行さん（2014年度卒）が、今年度のグッドデザイン賞で金賞を受賞！大賞の候補に！ | 学校法人 瓜生山学園　京都芸術大学のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000472.000026069.html, (参照 24-10-26).

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