【CVE-2024-49215】SangomaのAsteriskにパストラバーサル脆弱性、情報漏洩のリスクで早急な対応が必要に
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記事の要約
- SangomaのAsteriskにパストラバーサルの脆弱性が存在
- 複数バージョンが影響を受け、情報漏洩のリスクあり
- CVSS基本値7.8の重要な脆弱性として評価
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Asteriskのパストラバーサル脆弱性により情報漏洩のリスクが浮上
SangomaはAsteriskおよびcertified asteriskにおいて、パストラバーサルの脆弱性が発見されたことを公開した。この脆弱性は【CVE-2024-49215】として識別されており、Asterisk 18.20.0以前、19.0.0から20.5.0、21.0.0のバージョンとcertified asterisk 18.9未満が影響を受けることが判明している。[1]
CVSSによる深刻度評価では基本値7.8という重要な脆弱性として分類されており、攻撃元区分はローカルで攻撃条件の複雑さは低いとされている。攻撃に必要な特権レベルは低く利用者の関与は不要だが、影響の想定範囲に変更はないものの機密性・完全性・可用性への影響は高いと評価されている。
本脆弱性が悪用された場合、情報の取得や改ざん、さらにサービス運用妨害状態にされる可能性が指摘されている。影響を受けるバージョンのAsteriskユーザーは、ベンダーが提供する情報を参照し適切な対策を実施することが推奨されるだろう。
Asteriskの脆弱性概要
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-49215 |
影響を受けるバージョン | Asterisk 18.20.0以前、19.0.0-20.5.0、21.0.0、certified asterisk 18.9未満 |
脆弱性タイプ | パストラバーサル (CWE-22) |
CVSS基本値 | 7.8 (重要) |
想定される影響 | 情報取得、情報改ざん、サービス運用妨害 |
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パストラバーサルについて
パストラバーサルとは、Webアプリケーションにおいて意図しないディレクトリにアクセスを許してしまう脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ディレクトリトラバーサル攻撃により重要なファイルにアクセス可能
- システムファイルの閲覧や改ざんのリスクが存在
- 適切なパス検証がないとセキュリティ上の脅威となる
本脆弱性はCVSSスコア7.8と評価されており、特権レベルは低いものの機密性・完全性・可用性への影響が高いとされている。攻撃者によって悪用された場合、システム内の重要な情報が漏洩したり、ファイルが改ざんされたりする可能性があるため、早急な対策が求められるだろう。
Asteriskの脆弱性に関する考察
Asteriskの本脆弱性が重要と評価される理由として、攻撃条件の複雑さが低く特権レベルも低いにもかかわらず影響が広範囲に及ぶ点が挙げられる。VoIPシステムの中核を担うAsteriskの性質上、情報漏洩やサービス妨害は企業の通信インフラに深刻な影響を及ぼす可能性があるだろう。
今後の課題として、パストラバーサル対策の強化とともにセキュリティ監視体制の見直しが必要となるだろう。特にVoIPシステムは24時間365日の稼働が求められるため、システムの可用性を維持しながらセキュリティアップデートを適用する運用方法の確立が重要となる。
長期的な対策としては、開発段階からのセキュリティバイデザインの徹底が不可欠だ。Asteriskコミュニティと開発者の連携を強化し、脆弱性の早期発見と修正のサイクルを確立することで、より安全なVoIPプラットフォームの実現が期待される。
参考サイト
- ^ JVN. 「JVNDB-2024-011079 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-011079.html, (参照 24-10-26).
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