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【CVE-2024-30159】MiCollabにクロスサイトスクリプティングの脆弱性が発見、情報漏洩のリスクに警告

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • MiCollabにクロスサイトスクリプティングの脆弱性
  • 情報の取得や改ざんのリスクが判明
  • CVSSスコア4.8の警告レベルの脆弱性

MiCollabのバージョン9.7.1.110以前の脆弱性

Mitel Networks Corporationは、MiCollabにおけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性【CVE-2024-30159】を2024年10月21日に公開した。この脆弱性は、バージョン9.7.1.110およびそれ以前のバージョンに存在し、NVDによるCVSS v3の基本値は4.8となっている。[1]

この脆弱性は攻撃元区分がネットワークで攻撃条件の複雑さは低く設定されているものの、攻撃に必要な特権レベルは高く利用者の関与が必要とされている。影響の想定範囲には変更があり、機密性と完全性への影響は低く、可用性への影響はないとされている。

MiCollabユーザーは、ベンダーから公開されているアドバイザリやパッチ情報を参照し、適切な対策を実施することが推奨される。この脆弱性に関する詳細な情報は、National Vulnerability Database(NVD)やMitel社の製品セキュリティアドバイザリで確認することができる。

MiCollabの脆弱性概要

項目 詳細
影響を受けるバージョン MiCollab 9.7.1.110以前
CVSSスコア 4.8(警告)
攻撃条件 ネットワーク経由、低複雑性
必要権限 高権限、利用者関与必要
影響範囲 機密性・完全性への低影響
対策方法 ベンダーアドバイザリの確認と適用

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティングとは、Webアプリケーションの脆弱性の一種であり、攻撃者が悪意のあるスクリプトを挿入して実行させる攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • Webサイトに悪意のあるスクリプトを埋め込む攻撃手法
  • ユーザーの個人情報やセッション情報を窃取する可能性
  • Webサイトの表示内容を改ざんする危険性

MiCollabで発見されたクロスサイトスクリプティングの脆弱性は、CVSS v3で4.8という警告レベルのスコアが付与されており、攻撃の成功には高い特権レベルと利用者の関与が必要とされている。ただし、攻撃条件の複雑さは低く設定されており、適切な対策が必要とされる状況だ。

MiCollabの脆弱性対策に関する考察

MiCollabの脆弱性対策において最も評価できる点は、影響を受けるバージョンが明確に特定され、対策のための情報が速やかに公開されたことである。攻撃に高い特権レベルが必要とされているため、一般的な攻撃者による悪用のリスクは比較的低く抑えられているが、標的型攻撃では深刻な被害につながる可能性が否定できないだろう。

今後の課題として、脆弱性の早期発見と修正パッチの迅速な提供体制の強化が挙げられる。特に高い特権を持つユーザーを標的とした攻撃への対策として、アクセス権限の細分化や多要素認証の導入など、多層的な防御策の実装が望まれる。セキュリティ監査の頻度を上げ、新たな脆弱性の早期発見につなげることも重要だ。

セキュリティ対策の観点から、今後はAI技術を活用した脆弱性スキャンの導入や、ゼロトラストセキュリティの考え方に基づいたアクセス制御の実装が期待される。クロスサイトスクリプティング対策としてのコンテンツセキュリティポリシーの強化も、重要な課題となるだろう。

参考サイト

  1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-011189 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-011189.html, (参照 24-10-29).

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