セキュリティ

SECURITY

公開：2024-10-29

【CVE-2024-48925】Umbraco CMS 14.0.0-14.3.0にアクセス制御の脆弱性、情報漏洩のリスクで対応急ぐ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Umbraco CMSにアクセス制御の脆弱性が発見
• 影響を受けるバージョンは14.0.0から14.3.0未満
• 情報取得のリスクがあり早急な対応が必要

Umbraco CMS 14.0.0-14.3.0のアクセス制御の脆弱性

UmbracoはUmbraco CMSのバージョン14.0.0から14.3.0未満において、アクセス制御に関する脆弱性と不正な認証に関する脆弱性が存在することを2024年10月22日に公開した。NVDによる評価では攻撃元区分がネットワークで攻撃条件の複雑さは低く、利用者の関与は不要とされている。^[1]

脆弱性の深刻度はCVSS v3の基本値で6.5とされており、機密性への影響が高いと評価されている。特権レベルは低く設定されているものの完全性と可用性への影響は確認されていないため、情報漏洩のリスクが主な懸念事項となっているのだ。

本脆弱性は【CVE-2024-48925】として識別されており、CWEによる脆弱性タイプは不適切なアクセス制御（CWE-284）と不正な認証（CWE-863）に分類されている。対策としてベンダーより公開されているアドバイザリやパッチ情報を確認し適切な対応を実施することが推奨される。

Umbraco CMSの脆弱性詳細

アクセス制御について

アクセス制御とは、システムやリソースに対するユーザーのアクセス権限を管理・制御する仕組みのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• ユーザー認証と権限の検証を実施
• 不正アクセスからシステムを保護
• 機密情報の漏洩を防止

Umbraco CMSの脆弱性では、アクセス制御機能の不備により権限のないユーザーが機密情報にアクセスできる可能性が指摘されている。CVSSスコアが6.5と評価された背景には、攻撃の容易さと機密性への高い影響度が考慮されているのだ。

Umbraco CMSの脆弱性に関する考察

Umbraco CMSの脆弱性対応において評価すべき点は、発見後速やかに情報が公開され対策が提示されたことである。CMSシステムにおいてアクセス制御の脆弱性は深刻な問題となり得るが、影響範囲が機密性に限定されており完全性と可用性への影響がないことは不幸中の幸いと言えるだろう。

今後の課題として、アクセス制御機能の設計段階でのセキュリティレビューの強化が挙げられる。特に認証機能と権限管理の連携部分において、より厳密な検証プロセスの導入が必要となってくるはずだ。各開発フェーズでのセキュリティテストの充実により、同様の脆弱性の再発を防ぐことが望まれる。

アクセス制御の脆弱性は情報漏洩のリスクを伴うため、ユーザー側での適切なアップデート対応も重要な課題となる。セキュリティパッチの適用を容易にする仕組みの整備や、脆弱性情報の効果的な周知方法の確立が今後のUmbraco CMSの発展には不可欠だろう。

参考サイト

1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-011169 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-011169.html, (参照 24-10-29).

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