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【CVE-2024-4184】マイクロフォーカス社のApplication Automation Toolsに重大な脆弱性、情報漏洩のリスクに警戒

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Application Automation Toolsに深刻な脆弱性
  • XML外部エンティティの不適切な制限が問題に
  • 情報漏洩やDoS攻撃のリスクが発生

Application Automation Tools 24.1.0の重大な脆弱性

マイクロフォーカス株式会社は、Jenkins用Application Automation Tools 24.1.0およびそれ以前のバージョンにおいてXML外部エンティティの脆弱性が発見されたことを2024年10月16日に公開した。深刻度はCVSS v3の基本値で8.0と重要度が高く評価されており、早急な対応が必要とされている。[1]

脆弱性の影響範囲は広範に及び、XML外部エンティティ参照の不適切な制限によって情報の取得や改ざん、サービス運用妨害などのリスクが発生する可能性がある。攻撃条件の複雑さは低く設定されており、攻撃者は比較的容易に脆弱性を悪用できる状態となっている。

対策としてベンダーからアドバイザリとパッチ情報が提供されており、管理者は速やかに更新プログラムの適用を検討する必要がある。この脆弱性は【CVE-2024-4184】として識別されており、CWEではXML外部エンティティ参照の不適切な制限(CWE-611)に分類されている。

Application Automation Tools脆弱性の詳細

項目 詳細
影響を受けるバージョン Application Automation Tools 24.1.0以前
深刻度(CVSS v3) 8.0(重要)
脆弱性の種類 XML外部エンティティ参照の不適切な制限(CWE-611)
想定される影響 情報取得、改ざん、サービス運用妨害(DoS)
攻撃条件 攻撃元区分:ネットワーク、複雑さ:低、特権レベル:低

XML外部エンティティについて

XML外部エンティティとは、XMLドキュメント内で外部リソースを参照するための機能のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 外部ファイルやURLからデータを読み込む機能
  • DTD(Document Type Definition)で定義される
  • システムリソースへのアクセスが可能

XML外部エンティティの脆弱性は、適切な制限がない場合にシステム内部のファイルを読み取られたり、サービス運用を妨害されたりするリスクがある。Application Automation Tools 24.1.0以前のバージョンでは、この機能の制限が不十分であり、攻撃者によって悪用される可能性が指摘されている。

Application Automation Toolsの脆弱性に関する考察

Jenkins用Application Automation Toolsの脆弱性は、CI/CDパイプラインの安全性に大きな影響を与える可能性がある。特にXML外部エンティティの不適切な制限は、情報漏洩やシステム障害につながる重大な問題であり、早急な対策が求められている。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、XML処理におけるセキュリティ対策の強化が必要不可欠となる。特にJenkinsのようなCI/CDツールは多くの企業で利用されており、継続的なセキュリティアップデートと脆弱性診断の実施が重要になってくるだろう。

また、DevSecOpsの観点から、開発初期段階からセキュリティを考慮したアプリケーション設計が求められる。XMLパーサーのセキュリティ設定の見直しや、外部エンティティ参照の制限機能の実装など、具体的な対策を講じる必要がある。

参考サイト

  1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-011151 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-011151.html, (参照 24-10-29).

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