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日本体育施設と三井化学が発がん性物質MOCAを含まないウレタン舗装材を開発、国スポ・障スポ2025の大会スタジアムに導入へ

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

日本体育施設と三井化学が発がん性物質MOCAを含まないウレタン舗装材を開発、国スポ・障スポ2025の大会スタジアムに導入へ

PR TIMES より


記事の要約

  • 発がん性物質MOCAを含まないウレタン舗装材を開発
  • 国スポ・障スポ2025のスタジアムにレオタンαエンボスSFを導入
  • 世界陸連認証を取得し責任あるスポーツレガシーを創出

レオタンαエンボスSFによる環境配慮型スポーツ施設の実現

日本体育施設と三井化学は5年の歳月をかけて発がん性物質MOCAを含まないウレタン舗装材レオタンαエンボスSFを開発し2021年に実用化に成功した。この舗装材は2025年9月から開催される国スポ・障スポ2025の大会スタジアムにも導入されることが2024年10月31日に発表された。[1]

レオタンαエンボスSFは世界陸連の性能規格に適合しており独自のローラーエンボス仕上げによって走行感に優れた舗装材となっている。表面の耐摩耗性や引裂き強度に優れているため陸上スパイクでの利用はもちろん一般利用者にも適している。

従来のウレタン舗装材はMOCAの含有量が1%を超えていたため製造および施工時には厳重な防護措置が必要だった。新開発のレオタンαエンボスSFは特化則対象外でシックハウス症候群の原因物質であるホルムアルデヒドやVOCも含まれていない。

レオタンαエンボスSFの特徴まとめ

項目 詳細
製品タイプ フルウレタンタイプ、Rタイプ(ゴムチップ使用)の2種類
主な認証 世界陸連(WA)認証、F☆☆☆☆(ホルムアルデヒド自主規制)
特徴 MOCA無配合、特化則フリー、ホルムアルデヒド・VOCフリー
メンテナンス 表面切削オーバーレイ工法による低コスト・短期間リニューアル可能
用途 陸上競技場、公園、学校グラウンド、多目的グラウンド、保育園・幼稚園
日本体育施設の公式サイトはこちら

MOCAについて

MOCAとは3,3'-ジクロロ-4,4'-ジアミノジフェニルメタンの略称であり労働安全衛生法に基づく特定化学物質として指定されている物質である。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 材料製造過程での暴露リスクが高い特定第2類物質
  • 1976年から特別管理物質として規制対象
  • 膀胱がんとの関連性が指摘される発がん性物質

MOCAは硬度や強度などの物性向上に寄与し施工のしやすさを示すポットライフを確保する重要な役割を果たしてきた。しかし従来のウレタン舗装材ではMOCAの含有量が1%を超えていたため製造および施工時には作業者の健康被害防止のため特殊な防護措置が必要だった。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「【国スポ・障スポ2025の大会スタジアムにも導入】発がん性物質「MOCA」無配合のウレタン舗装材に関する公式発表 | 日本体育施設株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000112182.html, (参照 24-11-01).

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