アークエッジ・スペースが6U衛星汎用バスシステムの開発を完了、7機の小型衛星による実証へ前進
PR TIMES より
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記事の要約
- アークエッジ・スペースが6U衛星汎用バスシステムを開発完了
- 7機の小型衛星が打上げ・軌道上実証フェーズへ移行
- 2025年度までに多目的衛星コンステレーションを実証
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アークエッジ・スペースの6U衛星汎用バスシステム開発
アークエッジ・スペースは2021年度から開発を進めてきた6U衛星の汎用バスの基本設計と開発、量産試験を2024年11月1日に完了した。NEDOの助成事業として進められた本プロジェクトでは、10kg級の6U衛星の標準汎用バスシステムと量産システム、複数衛星の自動運用システムを構築している。[1]
衛星バス部とミッション部の接合部分には、柔軟な設計変更を実現するミッションインターフェースが採用されており、3U相当の搭載部を確保することで多様なミッションへの対応が可能となった。過去10年間で人工衛星の打上げ数は約11倍に増加しており、小型衛星コンステレーションの需要が世界的に高まっている。
今回の軌道上実証では基本モデルを含む計4モデル7機の衛星が打ち上げられる予定だ。リモートセンシングモデルや大型アンテナ搭載モデル、光通信対応モデルなど、それぞれ特化した機能を備えたモデルの実用性が検証されることになる。
6U衛星汎用バスシステムの特徴まとめ
モデル名 | 主な特徴 | 用途 |
---|---|---|
基本モデル | IoT通信機能を標準搭載 | 宇宙部品の軌道上実証 |
リモートセンシングモデル | 姿勢制御能力向上 | 光学・多波長、近赤外線観測 |
大型アンテナ搭載モデル | 展開アンテナ搭載可能 | VDES通信実証 |
光通信対応モデル | 高度な姿勢制御機能 | 捕捉追尾制御 |
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ミッションインターフェースについて
ミッションインターフェースとは、衛星バス部とミッション部を接続する重要な技術インターフェースのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 衛星バス部とミッション部の柔軟な接続を実現
- 設計変更に対する高い適応性を提供
- 様々なミッション機器の搭載を可能にする規格化された接続方式
衛星開発においてミッションインターフェースは、コスト削減と開発期間の短縮に大きく貢献する重要な要素となっている。アークエッジ・スペースの6U衛星汎用バスシステムでは、このインターフェースを活用することで3U相当のミッション機器搭載スペースを確保し、顧客のニーズに応じた多様なミッションへの対応を実現している。
6U衛星汎用バスシステムに関する考察
アークエッジ・スペースの6U衛星汎用バスシステムの開発完了は、日本の宇宙産業における重要な一歩となるだろう。標準化された衛星バスシステムにより、開発コストの削減と開発期間の短縮が実現され、宇宙ビジネスへの参入障壁が大幅に低下することが期待される。
しかし今後は、増加する小型衛星による軌道上での混雑や宇宙デブリの問題に対する対策が必要となってくるだろう。衛星の寿命管理や軌道離脱計画など、持続可能な宇宙開発に向けた取り組みが求められている。
標準化された衛星バスシステムの普及により、より多くの企業や研究機関が宇宙開発に参入することが予想される。地球観測や通信、科学研究など、様々な分野での活用が期待されており、宇宙産業の裾野が大きく広がっていくだろう。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「アークエッジ・スペース、6U衛星汎用バスシステムの開発を完了 | 株式会社アークエッジ・スペースのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000032.000073065.html, (参照 24-11-02).
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