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【CVE-2024-10468】Firefox及びThunderbird 132未満のIndexedDB脆弱性、メモリ破損によるクラッシュの危険性が判明

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Firefox 132未満とThunderbird 132未満に脆弱性
  • IndexedDBのレースコンディションによるメモリ破損
  • メモリ破損による深刻な脆弱性が存在

Firefox及びThunderbird 132未満のIndexedDB脆弱性

Mozilla CorporationはFirefox及びThunderbirdにおいて、IndexedDBに関する重大な脆弱性【CVE-2024-10468】を2024年10月29日に公開した。Firefox 132未満とThunderbird 132未満のバージョンにおいて、レースコンディションによるメモリ破損の脆弱性が発見され、悪用された場合にクラッシュや任意のコード実行につながる可能性がある。[1]

この脆弱性はCVSS 3.1のベーススコアが9.8と評価され、攻撃元区分はネットワークからのアクセスが可能であることが判明している。また、攻撃の複雑さは低く、特権は不要で、ユーザーの操作も必要としないことから、非常に深刻な脆弱性として位置付けられている。

Mozilla社は本脆弱性に対する修正をFirefox 132及びThunderbird 132で実施しており、ユーザーに対して速やかなアップデートを推奨している。なお、本脆弱性はSSVC評価においてもExploitation Automatableが評価され、技術的な影響が深刻であることが示されている。

Firefox及びThunderbird脆弱性の詳細情報

項目 詳細
脆弱性ID CVE-2024-10468
影響を受けるバージョン Firefox 132未満、Thunderbird 132未満
CVSSスコア 9.8(Critical)
脆弱性の種類 CWE-770(リソース制限なしの割り当て)
影響 メモリ破損によるクラッシュ、任意のコード実行の可能性
対策 Firefox 132またはThunderbird 132へのアップデート

レースコンディションについて

レースコンディションとは、複数のプロセスやスレッドが同時に共有リソースにアクセスする際に発生する競合状態のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 複数のプロセスが同時にリソースにアクセスすることで発生
  • タイミングに依存する不確実な動作を引き起こす
  • メモリ破損やデータの整合性の喪失につながる可能性がある

今回のFirefoxとThunderbirdの脆弱性では、IndexedDBへのアクセス時にレースコンディションが発生し、メモリ破損を引き起こす可能性が指摘されている。この脆弱性は攻撃者によって悪用される可能性があり、プログラムのクラッシュや任意のコード実行につながる危険性をはらんでいるため、早急な対応が必要とされている。

Firefox及びThunderbirdの脆弱性対応に関する考察

今回のFirefox及びThunderbirdの脆弱性対応において、Mozilla Corporationが迅速に修正版をリリースしたことは評価に値する。特にIndexedDBのような重要なデータベース機能における脆弱性は、ユーザーデータの整合性や安全性に直接影響を与える可能性があるため、早期発見と対応が非常に重要となっている。

しかし、今後同様の問題が発生する可能性を考慮すると、IndexedDBの実装における並行処理の安全性確保が課題となるだろう。特にブラウザの高速化や機能拡張が進む中、複数のプロセスやスレッドによる共有リソースへのアクセス制御は一層重要性を増している。

今後はブラウザの開発において、セキュリティテストの強化やコードレビューの徹底が必要となるだろう。特にレースコンディションのような並行処理に関する脆弱性は、発見が困難であることから、静的解析ツールの活用や専門家によるセキュリティ監査の定期的な実施が望まれる。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-10468, (参照 24-11-06).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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