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【CVE-2024-10658】Tongda OAにSQLインジェクションの脆弱性、バージョン11.0から11.10まで影響の可能性

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Tongda OAにSQLインジェクションの脆弱性が発見
  • 対象バージョンは11.0から11.10まで
  • CVE-2024-10658として識別されCVSS評価は中程度

Tongda OAのSQLインジェクション脆弱性

Tongda OAのバージョン11.0から11.10において重大な脆弱性が発見され、2024年11月1日に公開された。この脆弱性は/pda/approve_center/check_seal.phpファイルの機能に関連しており、引数IDの操作によってSQLインジェクションが可能となる特徴を持っている。攻撃は遠隔から実行可能で既に公開されているため、早急な対応が必要だ。[1]

この脆弱性は【CVE-2024-10658】として識別されており、CVSSスコアはバージョン4.0で5.3、バージョン3.1で6.3、バージョン3.0で6.3、バージョン2.0で6.5と評価されている。攻撃元区分はネットワークであり、攻撃の複雑さは低いとされているが、攻撃には特権が必要となるだろう。

VulDBのユーザーであるLVZC2によって報告されたこの脆弱性は、Tongda OAの広範なバージョンに影響を与える可能性がある。SSVCの評価によると、エクスプロイトの自動化は不可能であり、技術的な影響は部分的とされているが、影響を受けるシステムの重要性を考慮すると対応は急務である。

Tongda OA脆弱性の影響範囲まとめ

項目 詳細
対象製品 Tongda OA バージョン11.0から11.10
影響を受けるファイル /pda/approve_center/check_seal.php
脆弱性の種類 SQLインジェクション(CWE-89)
CVSSスコア(v4.0) 5.3(中程度)
攻撃条件 リモートからの実行が可能、低い複雑さ、特権が必要

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、データベースに対する悪意のあるSQLクエリを挿入・実行する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 入力値の検証が不十分な場合に発生する脆弱性
  • データベースの改ざんや情報漏洩のリスクがある
  • 適切な入力値のバリデーションで防止可能

Tongda OAの脆弱性では、check_seal.phpファイル内のID引数に対する不適切な入力値の処理がSQLインジェクションを可能にしている。この種の脆弱性は、データベースに対する不正なクエリの実行を許可してしまい、情報の改ざんや漏洩、さらにはシステム全体の制御権限の奪取にもつながる可能性がある。

Tongda OA脆弱性に関する考察

Tongda OAの脆弱性対応において評価すべき点は、VulDBを通じて速やかに情報が公開され、CVSSスコアによって影響度が明確化されたことである。また、SSVCによる評価が追加されたことで、組織がリスク評価をより正確に行えるようになったことも重要な進展だ。

今後の課題として、同様の脆弱性が他のバージョンや関連製品で発見される可能性を考慮する必要がある。特に、既に公開されている攻撃手法が悪用される危険性が高く、未対応のシステムではセキュリティインシデントが発生する可能性が懸念されるだろう。

将来的には、開発段階でのセキュリティテストの強化やコードレビューの徹底が必要となる。特に入力値の検証処理については、より厳格な実装ガイドラインを設けることで、SQLインジェクションのような基本的な脆弱性を未然に防ぐことが可能になるはずだ。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-10658, (参照 24-11-06).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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