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【CVE-2024-10656】Tongda OA 2017にSQL injection脆弱性が発見、バージョン11.0から11.9まで影響

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Tongda OA 2017のSQL injection脆弱性が発見
  • apply.phpファイルにmr_idパラメータの脆弱性
  • バージョン11.0から11.9まで影響あり

Tongda OA 2017のSQL injection脆弱性

2024年11月1日、Tongda OA 2017のバージョン11.0から11.9において、SQL injectionの脆弱性が発見され【CVE-2024-10656】として公開された。この脆弱性は/pda/meeting/apply.phpファイルのmr_idパラメータに存在しており、リモートからの攻撃が可能な深刻な問題となっている。[1]

VulDBの評価によると、この脆弱性はCVSS v4.0で5.3(Medium)、CVSS v3.1で6.3(Medium)のスコアが付けられており、攻撃の複雑さは低いとされている。また、攻撃には認証が必要だが、ユーザーインターフェースの操作は不要とされており、データの機密性や整合性、可用性への影響が懸念されている。

この脆弱性は既に公開されており、攻撃コードが利用可能な状態となっているため、早急な対応が必要とされている。SSVCの評価では、この脆弱性の技術的な影響は部分的であり、自動化された攻撃の可能性は低いとされているものの、影響を受けるシステムの重要性から、適切なセキュリティ対策の実施が求められている。

Tongda OA 2017の脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-10656
影響を受けるバージョン 11.0から11.9
脆弱性の種類 SQL Injection (CWE-89)
CVSSスコア CVSS v4.0: 5.3 (Medium)
攻撃条件 リモートからの攻撃が可能、認証が必要
影響範囲 データの機密性、整合性、可用性

SQL Injectionについて

SQL Injectionとは、Webアプリケーションのデータベースに対して悪意のあるSQLクエリを注入することで、不正なデータベース操作を行う攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 入力値の検証が不十分な場合に発生する脆弱性
  • データベースの改ざんや情報漏洩のリスクがある
  • 適切なパラメータバインディングで防御が可能

Tongda OA 2017の脆弱性では、apply.phpファイルのmr_idパラメータにおいてSQL Injectionが可能となっており、認証された攻撃者がリモートから不正なデータベース操作を実行できる状態となっている。この脆弱性は既に公開されており、攻撃コードも利用可能な状態であることから、早急なセキュリティパッチの適用が推奨されている。

Tongda OA 2017の脆弱性に関する考察

Tongda OA 2017の脆弱性が長期間にわたって複数のバージョンに影響を与えていた点は、製品のセキュリティ管理体制に課題があることを示唆している。特にSQL Injectionという基本的な脆弱性が残されていた点は、開発プロセスにおけるセキュリティレビューの強化が必要であることを示している。今後は定期的なセキュリティ診断の実施と、脆弱性管理プロセスの改善が求められるだろう。

この脆弱性への対応として、短期的にはセキュリティパッチの適用が必須だが、長期的には入力値の検証やパラメータバインディングなどの基本的なセキュリティ対策の徹底が重要となる。また、開発者向けのセキュリティトレーニングの実施や、セキュリティバイデザインの考え方を導入することで、同様の脆弱性の再発を防ぐ必要があるだろう。

今後は、クラウドサービスの普及に伴い、Webアプリケーションのセキュリティがより一層重要になると予想される。Tongda社には、この事例を教訓として、製品のセキュリティ品質向上に向けた継続的な取り組みを期待したい。特に、脆弱性の早期発見と迅速な対応を可能にする体制の構築が重要だろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-10656, (参照 24-11-06).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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