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【CVE-2024-10731】Tongda OA 11.10にSQLインジェクションの脆弱性、遠隔からの攻撃が可能な状態に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Tongda OAのcheck_seal.phpにSQLインジェクションの脆弱性
  • バージョン11.10以下の全バージョンが影響を受ける状態
  • 攻撃者による遠隔での実行が可能な深刻な脆弱性

Tongda OA 11.10のSQLインジェクション脆弱性

2024年11月3日、Tongda OAのバージョン11.10以下に深刻な脆弱性が発見され公開された。この脆弱性は/pda/appcenter/check_seal.phpファイル内の不明な機能に存在し、IDパラメータの操作によってSQLインジェクションが可能となることが判明している。[1]

この脆弱性はCVSS 3.1のスコアで6.3(中程度)と評価されており、ネットワークを介した攻撃が可能で攻撃条件の複雑さは低いとされている。攻撃には特権が必要だが、ユーザーの操作は不要であり、機密性、整合性、可用性への影響が懸念されるだろう。

影響を受けるバージョンは11.0から11.10までの全てのバージョンであり、早急な対応が求められる状況となっている。脆弱性の詳細は既に公開されており、攻撃コードも利用可能な状態となっているため、システム管理者は直ちにセキュリティ対策を講じる必要があるだろう。

Tongda OAの脆弱性詳細

項目 詳細
脆弱性ID CVE-2024-10731
影響を受けるバージョン Tongda OA 11.0~11.10
脆弱性の種類 SQLインジェクション (CWE-89)
影響を受けるファイル /pda/appcenter/check_seal.php
CVSSスコア (v3.1) 6.3 (中程度)
攻撃条件 リモートからの攻撃が可能、攻撃の複雑さは低い

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのセキュリティ上の欠陥を突いてデータベースを不正に操作する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 入力値の検証が不十分な場合に発生する脆弱性
  • データベースの情報漏洩や改ざんのリスクが存在
  • 適切な入力値のバリデーションで防止可能

今回のTongda OAの脆弱性では、check_seal.phpファイル内のIDパラメータに対する入力値の検証が不十分であることが問題となっている。CVSSスコアが示すように攻撃条件の複雑さは低く、特権があれば遠隔から攻撃可能な状態であり、データベースの改ざんや情報漏洩のリスクが存在するだろう。

Tongda OAの脆弱性に関する考察

今回の脆弱性は基本的なセキュリティ対策であるSQLインジェクション対策が不十分であった点が大きな問題となっている。特に影響を受けるバージョンが11.0から11.10まで広範囲に渡っており、多くのユーザーが潜在的なリスクにさらされている状態であることは看過できない事態だろう。

今後同様の問題を防ぐためには、開発段階でのセキュリティレビューの強化とコードの品質管理の徹底が不可欠となるだろう。特にデータベースへのアクセスを伴う機能については、入力値のバリデーションやプリペアドステートメントの使用など、基本的なセキュリティ対策を確実に実装する必要がある。

Tongda OAの開発チームには、今回の脆弱性を教訓として、セキュリティファーストの開発プロセスを確立することが求められている。また、脆弱性が発見された際の迅速な対応と、ユーザーへの適切な情報提供も重要な課題となるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-10731, (参照 24-11-06).

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