【CVE-2024-10608】code-projects Courier Management Systemにおける深刻なSQL injection脆弱性が発見、認証機能への攻撃が可能に
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記事の要約
- Courier Management System 1.0にSQL injection脆弱性
- login.phpのtxtusername引数が影響を受ける
- CVSSスコア最大7.5の深刻な脆弱性
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code-projects Courier Management System 1.0のSQL injection脆弱性
セキュリティ企業VulDBは2024年11月1日、code-projects Courier Management System 1.0のlogin.phpにSQL injection脆弱性が存在することを公開した。txtusername引数の処理に起因する脆弱性は【CVE-2024-10608】として登録され、リモートから攻撃可能な状態となっている。[1]
この脆弱性はCWE-89(SQL Injection)に分類されており、CVSSv4では6.9(MEDIUM)、CVSSv3.1とCVSSv3.0では7.3(HIGH)、CVSSv2では7.5のスコアが付与されている。攻撃に必要な特権は不要であり、ユーザーの操作も必要としないため、悪用される可能性が高い状態だ。
VulDBの報告によると、この脆弱性はAxureによって発見され、既に一般に公開されている状態となっている。影響を受けるのはCourier Management System 1.0であり、code-projectsのウェブサイトを通じて配布されているバージョンが該当するとされている。
SQL injection脆弱性の詳細情報
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性ID | CVE-2024-10608 |
影響を受けるバージョン | Courier Management System 1.0 |
脆弱性の種類 | SQL Injection (CWE-89) |
CVSSスコア(v4/v3.1/v3.0/v2) | 6.9/7.3/7.3/7.5 |
攻撃条件 | リモートからの攻撃が可能、特権不要、ユーザー操作不要 |
影響範囲 | 機密性・完全性・可用性への影響あり |
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SQL injectionについて
SQL injectionとは、Webアプリケーションのデータベース操作において、入力値の検証が不十分な場合に発生する脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 不正なSQL文を挿入して任意のデータベース操作が可能
- データの窃取や改ざん、削除などの攻撃が実行可能
- 入力値のサニタイズやプレースホルダの使用で対策可能
今回発見された脆弱性では、login.phpのtxtusername引数に対するSQL injectionが可能となっており、認証機能を迂回される危険性が指摘されている。CVSS評価では攻撃の複雑さが低く評価されており、リモートからの攻撃が容易な状態となっているため、早急な対策が必要とされている。
Courier Management System 1.0の脆弱性に関する考察
Courier Management Systemの認証機能に存在するSQL injection脆弱性は、システムの根幹である認証処理に影響を及ぼす重大な問題として認識する必要がある。特にリモートからの攻撃が可能であり、特別な権限やユーザーの操作を必要としない点は、システムのセキュリティリスクを著しく高めている状況だ。
今後はSQL injection対策として、プリペアドステートメントやストアドプロシージャの活用、入力値のバリデーション強化など、複数の防御層を組み合わせた対策が不可欠となるだろう。特にオープンソースプロジェクトにおいては、コミュニティによるセキュリティレビューの強化やCI/CDパイプラインでのセキュリティテストの自動化なども検討する必要がある。
また、この種の認証バイパスを防ぐためには、多要素認証やセッション管理の強化など、認証機構全体の見直しも重要な課題となる。Courier Management Systemの開発者には、セキュリティを考慮したソフトウェア開発ライフサイクルの確立と、定期的な脆弱性診断の実施を期待したい。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-10608, (参照 24-11-07).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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