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【CVE-2024-10615】Tongda OA 2017にSQL injection脆弱性が発見、複数バージョンに影響の可能性

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Tongda OA 2017のSQL injection脆弱性が発見される
  • delete_data_attach.phpファイルにRUN_IDの脆弱性
  • CVSS 4.0スコアは5.3でMEDIUMレベルの深刻度

Tongda OA 2017 11.10のSQL injection脆弱性

2024年11月1日、Tongda OA 2017に重大な脆弱性が発見され、【CVE-2024-10615】として公開された。この脆弱性は/general/approve_center/query/list/input_form/delete_data_attach.phpファイル内のRUN_ID引数の操作によってSQL injectionが可能となるものであり、リモートから攻撃を仕掛けることが可能である。[1]

この脆弱性はTongda OA 2017のバージョン11.0から11.10まで影響を及ぼすことが確認されている。CVSSスコアはバージョン4.0で5.3(MEDIUM)、バージョン3.1および3.0で6.3(MEDIUM)と評価され、攻撃の容易さと影響度の観点から中程度のリスクレベルとされている。

この脆弱性は既に一般に公開されており、攻撃コードが利用可能な状態となっている。攻撃者は特権レベルが低い状態でも攻撃を実行でき、ユーザーインターフェースを必要としないという特徴があるため、システム管理者は早急な対応が求められる。

Tongda OA 2017の脆弱性詳細

項目 詳細
脆弱性ID CVE-2024-10615
影響を受けるバージョン 11.0から11.10
脆弱性の種類 SQL Injection (CWE-89)
CVSSスコア(v4.0) 5.3 (MEDIUM)
攻撃ベクトル ネットワーク経由でリモート実行可能
必要な特権レベル 低権限で実行可能

SQL injectionについて

SQL injectionとは、Webアプリケーションのセキュリティ上の脆弱性を悪用し、データベースに不正なSQLコマンドを挿入・実行する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 入力値の検証が不十分な場合に発生する脆弱性
  • データベースの改ざんや情報漏洩のリスクが存在
  • 特権昇格や認証バイパスなどの攻撃が可能

Tongda OA 2017の脆弱性は、delete_data_attach.phpファイル内のRUN_ID引数が適切にサニタイズされていないことに起因している。攻撃者はこの脆弱性を悪用することで、データベースに対して不正なクエリを実行し、情報の改ざんや漏洩を引き起こす可能性があるため、早急なパッチ適用が推奨される。

Tongda OA 2017の脆弱性に関する考察

Tongda OA 2017の脆弱性が中程度の深刻度と評価された背景には、攻撃に必要な特権レベルが低く設定されており、かつユーザーインターフェースを必要としない点が挙げられる。この脆弱性は既に一般に公開されており、攻撃コードも利用可能な状態であることから、早急な対策が必要不可欠である。

今後の課題として、Webアプリケーションのセキュリティ強化、特に入力値の検証機能の実装が重要となってくるだろう。複数のバージョンに同様の脆弱性が存在することから、開発段階でのセキュリティレビューやペネトレーションテストの実施も検討する必要がある。

長期的な対策としては、セキュリティ開発ライフサイクルの導入やセキュアコーディングガイドラインの整備が不可欠となる。また、脆弱性スキャンツールの導入やセキュリティ監査の定期的な実施によって、同様の脆弱性の早期発見と対策が可能となるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-10615, (参照 24-11-07).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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