セキュリティ

SECURITY

公開：2024-11-07

【CVE-2024-10756】PHPGurukul Online Shopping Portal 2.0でXSS脆弱性を確認、ECサイトのセキュリティ対策が急務に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• PHPGurukul Online Shopping Portal 2.0でXSS脆弱性を確認
• html_table.phpファイルでクロスサイトスクリプティングが発生
• リモートから攻撃可能でパブリックに公開済み

PHPGurukul Online Shopping Portal 2.0のXSS脆弱性

2024年11月4日、VulDBはPHPGurukul Online Shopping Portal 2.0のhtml_table.phpファイルにクロスサイトスクリプティングの脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性は【CVE-2024-10756】として識別されており、scriptsパラメータの操作により引き起こされる可能性が高いとされている。^[1]

この脆弱性はリモートからの攻撃が可能であり、攻撃者は特権レベルが低い状態でも攻撃を実行できることが判明している。NVDの評価によると、攻撃の複雑さは低く、攻撃者は容易に悪用できる可能性が指摘されているだろう。

CVSS 4.0のスコアリングでは、この脆弱性は5.3点のMEDIUMと評価されており、特に情報の完全性に対する影響が懸念されている。この脆弱性の詳細は既にパブリックに公開されており、攻撃コードが利用可能な状態であることから、早急な対応が推奨されるものだ。

XSS脆弱性の影響度まとめ

脆弱性の詳細はこちら

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング（XSS）とは、Webアプリケーションの脆弱性の一種であり、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWeb上で実行可能にする脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずにHTML出力される
• 攻撃者は任意のJavaScriptコードを実行可能
• セッションハイジャックやフィッシング詐欺に悪用される可能性がある

PHPGurukul Online Shopping Portal 2.0で発見された脆弱性は、html_table.phpファイル内でユーザー入力値の検証が不十分であることが原因とされている。この脆弱性を悪用されると、攻撃者は正規ユーザーのブラウザ上で悪意のあるスクリプトを実行し、個人情報の窃取やセッション情報の漏洩などの被害をもたらす可能性が高いだろう。

PHPGurukul Online Shopping Portal 2.0のXSS脆弱性に関する考察

PHPGurukul Online Shopping Portal 2.0の脆弱性が公開されたことで、ECサイトのセキュリティ対策の重要性が改めて浮き彫りとなっている。特にXSS脆弱性は、ユーザーの個人情報やクレジットカード情報などの機密データを扱うECサイトにとって深刻な脅威となり得るため、開発者はユーザー入力値の適切な検証とエスケープ処理を徹底する必要があるだろう。

今後は同様の脆弱性を防ぐために、開発段階でのセキュリティテストの強化やコードレビューの徹底が求められる。特にオープンソースのECプラットフォームでは、コミュニティによる脆弱性の早期発見と修正が重要となってくるため、開発者とセキュリティ研究者の協力体制を強化することが望ましいだろう。

ECサイトのセキュリティは今後も重要な課題であり続けることから、PHPGurukulには定期的なセキュリティ監査の実施や脆弱性報告プログラムの整備が期待される。また、ユーザー企業向けのセキュリティガイドラインの提供やベストプラクティスの共有も、エコシステム全体のセキュリティレベル向上に寄与するはずだ。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-10756, (参照 24-11-07).

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