セキュリティ

SECURITY

公開：2024-11-07

【CVE-2024-10758】Content Management SystemとNews-Buzz 1.0にSQL injection脆弱性、遠隔からの攻撃が可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Content Management SystemとNews-Buzzにクリティカルな脆弱性
• index.phpでSQL injectionの脆弱性が発見される
• user_nameパラメータの操作で遠隔からの攻撃が可能

Content Management SystemとNews-Buzz 1.0のSQL injection脆弱性

Code-ProjectsおよびAnirbandutta9が開発したContent Management SystemとNews-Buzz 1.0において、2024年11月4日にクリティカルな脆弱性が公開された。この脆弱性は【CVE-2024-10758】として識別されており、index.phpファイル内のuser_nameパラメータを操作することでSQL injectionが可能になることが判明している。^[1]

この脆弱性は遠隔から攻撃を実行することが可能であり、既に一般に公開されているためリスクが非常に高い状態となっている。CVSSスコアでは3.1および4.0において、それぞれ7.3（High）および6.9（Medium）と評価されており、深刻度の高い脆弱性として認識されている。

VulDBのユーザーであるegsecによって報告されたこの脆弱性は、攻撃の自動化が可能であることも確認されている。また、SSVCの評価においては攻撃の自動化可能性が「yes」とされ、技術的な影響は「partial」と判定されており、早急な対応が必要とされている。

Content Management SystemとNews-Buzz 1.0の脆弱性詳細

SQL injectionについて

SQL injectionとは、Webアプリケーションのセキュリティ上の脆弱性を突いて、不正なSQLクエリを実行する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• ユーザー入力値を適切に検証せずにSQLクエリを構築
• データベースの閲覧や改ざんが可能
• 認証のバイパスや権限昇格に悪用される可能性

Content Management SystemとNews-Buzz 1.0の事例では、index.phpファイル内のuser_nameパラメータに対する入力値の検証が不十分であることが問題となっている。この脆弱性は遠隔からの攻撃が可能で、既に公開されているため、早急なパッチ適用やアップデートによる対策が必要とされている。

Content Management SystemとNews-Buzz 1.0の脆弱性に関する考察

Content Management SystemとNews-Buzz 1.0における今回の脆弱性は、基本的なセキュリティ対策の実装が不十分であることを示している。特にSQL injectionは古くから知られている攻撃手法であり、入力値のバリデーションやプリペアドステートメントの使用など、確立された対策方法が存在しているにもかかわらず、適切な実装がなされていないことは大きな問題だ。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、開発段階でのセキュリティレビューの強化とコードの品質管理が必要不可欠となるだろう。特にオープンソースプロジェクトにおいては、コミュニティによるコードレビューの促進や、セキュリティガイドラインの整備が重要な課題となってくる。

また、脆弱性の発見から公開までのプロセスにおいて、適切な情報開示とパッチ提供のタイミングも重要な検討事項となってくる。早期の脆弱性発見と迅速な対応は、ユーザーのセキュリティを確保する上で非常に重要な要素となるだろう。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-10758, (参照 24-11-07).

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