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DESIGN

公開：2024-11-07

資生堂クリエイティブの「在る美」がRed Dot Design Award 2024でグランプリ受賞、伝統工芸と現代デザインの融合で世界的評価

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 資生堂クリエイティブの「在る美」がRed Dot Design Award 2024でグランプリを受賞
• 和傘の伝統工芸と現代デザインを融合したウィンドウディスプレイ
• 資生堂意匠部創設以来初のグランプリ受賞となる快挙

資生堂クリエイティブの「在る美」がデザイン賞で最高評価

資生堂クリエイティブは世界三大デザイン賞の一つRed Dot Design Award 2024において、ウィンドウディスプレイ作品「在る美」で最高賞のグランプリを2024年11月5日に受賞した。和傘の伝統的な職人技と現代的なデザインを融合させた本作品は、工芸品と個人の内面の美しさを象徴的に表現し、正確な幾何学的フォルムと高度なハンドメイド技術による特別な体験を提供している。^[1]

資生堂クリエイティブの「在る美」は国際的な評価を次々と獲得しており、第103回ニューヨークADC賞ブロンズや日本空間デザイン賞2024グランプリ大賞、FRAME Awards 2024 Window Display of the Yearも受賞している。今回のRed Dot Design Awardでは全部門の中から選ばれる6作品のグランプリの一つに選出され、1916年の資生堂意匠部創設以来初の快挙となった。

東京銀座資生堂ビルのウィンドウディスプレイとして展示された「在る美」は、京都の職人との共創により制作されたツリーとリースが特徴的な作品である。和傘の竹骨と飾り糸という通常は内側に隠れている要素を意図的に露出させることで、資生堂が追求してきた美の探求と新たな美の定義への挑戦を表現している。

「在る美」の受賞実績まとめ

伝統工芸について

伝統工芸とは、長年にわたり継承されてきた技術や技法を用いて制作される工芸品のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 熟練した職人による手作業が基本
• 地域固有の材料や技法を活用
• 文化的・歴史的な価値を持つ

資生堂クリエイティブの「在る美」は和傘という伝統工芸に着目し、竹骨と飾り糸という構造的要素を現代的な解釈で再構築することに成功している。京都の職人との共創により実現した本作品は、伝統工芸の新しい可能性を示すと同時に、日本の美意識を世界に発信する重要な役割を果たしている。

「在る美」のデザイン革新に関する考察

資生堂クリエイティブによる「在る美」の革新的なアプローチは、伝統工芸と現代デザインの融合における新たな可能性を示している。和傘の内部構造を意図的に露出させるという逆転の発想は、日本の伝統的な美意識を現代的な文脈で再解釈することに成功しており、グローバルなデザイン界での高い評価は必然的な結果であったと言えるだろう。

今後の課題として、伝統工芸の継承者不足や技術の維持・発展が挙げられる。しかしながら「在る美」のような革新的なプロジェクトは、若い世代の職人や次世代のクリエイターたちに新しいインスピレーションを与え、伝統工芸の未来に向けた可能性を示すものだろう。

資生堂クリエイティブには、今回の成功を足がかりとしてさらなる挑戦が期待される。伝統と革新の調和を図りながら、日本の美意識を世界に発信し続けることで、グローバルなデザイン分野における日本のプレゼンスを高めていくことができるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「資生堂クリエイティブの作品「在る美」がRed Dot Design Award 2024でグランプリを受賞 | 株式会社資生堂のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002745.000005794.html, (参照 24-11-07).

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