【CVE-2024-10148】WordPressプラグインAwesome buttons 1.0にXSS脆弱性、コントリビューター権限で任意のスクリプト実行が可能に
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記事の要約
- Awesome buttons 1.0にXSS脆弱性が発見される
- Contributor以上の権限で任意のスクリプト実行が可能
- btn2ショートコードの入力検証が不十分
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WordPressプラグインAwesome buttons 1.0のXSS脆弱性
WordPressプラグインAwesome buttonsの全バージョン(1.0以下)において、Stored Cross-Site Scriptingの脆弱性が発見され、【CVE-2024-10148】として2024年10月25日に公開された。この脆弱性は、プラグインのbtn2ショートコードにおいて、ユーザーが提供する属性の入力サニタイズと出力エスケープが不十分であることに起因している。[1]
この脆弱性を悪用されると、Contributor以上の権限を持つ攻撃者が任意のWebスクリプトをページに注入することが可能となり、そのスクリプトは該当ページにアクセスするユーザーのブラウザ上で実行されることになる。CVSSスコアは6.4(Medium)と評価され、攻撃の前提条件は比較的低いとされている。
WordPressプラグインAwesome buttonsの脆弱性は、Francesco Carlucciによって発見された。脆弱性の深刻度は中程度とされているものの、プラグインを使用しているサイトの管理者は早急なアップデートが推奨される。
Awesome buttons 1.0の脆弱性情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性ID | CVE-2024-10148 |
影響を受けるバージョン | 1.0以下の全バージョン |
CVSSスコア | 6.4(Medium) |
攻撃条件 | Contributor以上の権限が必要 |
脆弱性の種類 | Stored Cross-Site Scripting |
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Stored Cross-Site Scriptingについて
Stored Cross-Site Scriptingとは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるスクリプトをサーバーに保存し、その後他のユーザーがアクセスした際に実行される攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- サーバー側にスクリプトが永続的に保存される
- 複数のユーザーに影響を及ぼす可能性がある
- セッションハイジャックやフィッシング詐欺に悪用される
WordPressプラグインAwesome buttonsの場合、btn2ショートコードにおける入力検証の不備により、Contributor以上の権限を持つユーザーが悪意のあるスクリプトを投稿内に埋め込むことが可能となっている。このスクリプトは投稿を閲覧する全てのユーザーのブラウザ上で実行される可能性があるため、情報漏洩やなりすまし攻撃のリスクが存在している。
Awesome buttons 1.0の脆弱性に関する考察
WordPressプラグインの脆弱性は、プラグインの開発者が適切なセキュリティ対策を実装していない場合に発生することが多く、特に入力値の検証やエスケープ処理の不備が主な原因となっている。Awesome buttonsの脆弱性は、コントリビューター以上の権限を持つユーザーが悪用可能であるため、多くのWordPressサイトで影響を受ける可能性が高いだろう。
今後の対策として、プラグイン開発者はWPVIP Coding Standardsなどのセキュリティガイドラインに従った開発を徹底する必要がある。また、WordPressコミュニティ全体でセキュリティレビューの強化やコードの品質管理を行うことで、同様の脆弱性の発生を防ぐことが重要だろう。
プラグインのセキュリティ対策として、定期的な脆弱性スキャンやセキュリティ監査の実施が望まれる。また、WordPressコアチームとプラグイン開発者の連携を強化し、セキュリティベストプラクティスの共有や開発者教育の充実を図ることで、エコシステム全体のセキュリティレベル向上が期待される。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-10148, (参照 24-11-08).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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