経済

ECONOMY

公開：2024-11-09

楽天カードと広島銀行が提携、ひろぎん楽天カードで地域金融のデジタル化を促進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 楽天カードと広島銀行が提携カード発行を開始
• 年会費永年無料で楽天カードの特典を継承
• 新規入会で最大7,000ポイントを進呈

楽天カードと広島銀行による新カード「ひろぎん楽天カード」の展開

楽天カードと広島銀行は、両社の強みを活かした新カード「ひろぎん楽天カード」の申込受付・発行を2024年11月15日から開始することを発表した。広島銀行のコーポレートカラーを基調としたデザインと「楽天グループ」と「広島銀行」のロゴを併記したカードフェイスが特徴となっている。^[1]

新カードは広島銀行の「中期計画2024」における戦略ドライバーの一環として位置付けられており、楽天カードの商品性を継承しながら広島銀行オリジナルデザインを採用することでユーザビリティを高めている。年会費永年無料やポイント還元率などの基本的な特典は楽天カードと同様の内容となっているが、振替口座は広島銀行口座のみに限定されている。

新規入会者への特典として、通常の楽天ポイント5,000ポイントに加え、広島銀行の口座振替設定完了で楽天ポイント2,000ポイントが進呈される仕組みを導入した。また期間限定キャンペーンとして11月15日から25日までの申込者には、条件達成で最大12,000ポイントが進呈される特別プログラムも用意されている。

ひろぎん楽天カードの特徴まとめ

戦略ドライバーについて

戦略ドライバーとは、企業の成長戦略を推進する上で重要な役割を果たす要素や施策のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 企業の中期計画における重点施策
• 事業成長を加速させる具体的な取り組み
• 経営資源を集中的に投下する領域

広島銀行の「中期計画2024」では、AX（アライアンス・トランスフォーメーション）が重要な戦略ドライバーとして位置づけられている。楽天カードとの提携による新カード発行は、金融サービスの拡充と顧客満足度向上を目指すAXの具体的な施策として展開されている。

ひろぎん楽天カードに関する考察

楽天カードと広島銀行の提携は、両社にとって相互補完的なメリットをもたらす戦略的な取り組みとなっている。楽天カードにとっては地方銀行との連携により顧客基盤の拡大が期待でき、広島銀行にとってはデジタル金融サービスの強化につながることから、Win-Winの関係を構築できる可能性が高い。

一方で、振替口座が広島銀行口座に限定されている点は、利便性の面で一部のユーザーにとって制約となる可能性がある。今後は他行口座への対応や、デジタルバンキングサービスとの連携強化など、さらなる機能拡充が求められるだろう。

長期的な展望として、地方銀行と大手フィンテック企業の協業モデルとしての成功事例となる可能性を秘めている。キャッシュレス決済の普及が進む中、地域金融機関のデジタルトランスフォーメーションを加速させる触媒となることが期待される。

参考サイト

1. ^ 広島銀行. 「「ひろぎん楽天カード」の申込受付・発行を開始 」. https://www.hirogin.co.jp/ir/news/paper/news241107.pdf, (参照 24-11-09).

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