【CVE-2024-10329】Ultimate Bootstrap Elements for Elementor 1.4.6に機密情報漏洩の脆弱性、認証済みユーザーからの攻撃に注意
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記事の要約
- Ultimate Bootstrap Elements for Elementorに脆弱性を発見
- 認証済みユーザーによる機密情報漏洩の危険性
- バージョン1.4.6以前のすべてのバージョンが対象
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Ultimate Bootstrap Elements for Elementor 1.4.6の脆弱性
WordfenceはWordPress用プラグインUltimate Bootstrap Elements for Elementorの1.4.6以前のバージョンに機密情報漏洩の脆弱性が存在することを2024年11月5日に公開した。この脆弱性は【CVE-2024-10329】として識別されており、ube_get_page_templates関数を介して認証済みユーザーが非公開テンプレートの内容を抽出できる状態になっている。[1]
脆弱性の深刻度はCVSS v3.1で4.3(MEDIUM)と評価されており、攻撃の前提条件として認証済みユーザーであることが必要となっている。具体的には投稿者(Contributor)以上の権限を持つユーザーが攻撃可能で、非公開テンプレートの機密情報が漏洩する可能性が指摘されている。
この脆弱性はCWE-200(Exposure of Sensitive Information to an Unauthorized Actor)に分類されており、攻撃者は認証さえ得られれば比較的容易に実行できる状態にある。脆弱性の影響範囲は機密情報の漏洩に限定されており、システムの可用性や整合性への直接的な影響は確認されていない。
Ultimate Bootstrap Elements for Elementorの脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-10329 |
影響を受けるバージョン | 1.4.6以前のすべてのバージョン |
脆弱性の種類 | 機密情報漏洩(CWE-200) |
CVSS評価 | 4.3(MEDIUM) |
攻撃条件 | Contributor以上の権限を持つ認証済みユーザー |
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機密情報漏洩について
機密情報漏洩とは、システムやアプリケーションが意図せずに重要な情報を権限のないユーザーに開示してしまう脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 認証されていないユーザーや低権限ユーザーによる機密データへのアクセス
- セキュリティ制御の不備による情報の意図しない開示
- システムの設計上の欠陥による情報漏洩
Ultimate Bootstrap Elements for Elementorの場合、ube_get_page_templates関数の実装における権限チェックの不備が原因となっている。この脆弱性により投稿者以上の権限を持つユーザーが非公開テンプレートの内容を閲覧可能な状態となっており、本来アクセスできないはずの機密情報が漏洩する危険性が存在するのだ。
Ultimate Bootstrap Elements for Elementorの脆弱性に関する考察
WordPressプラグインの権限管理における実装の難しさが浮き彫りとなった事例である。プラグインの開発者は機能の実装に注力するあまり、セキュリティ面での考慮が不十分になりがちだが、特に権限管理については慎重な設計と実装が求められる。今後はプラグイン開発時にセキュリティレビューを強化する必要があるだろう。
この脆弱性は認証済みユーザーによる攻撃に限定されるため、影響範囲は比較的限定的である。しかし投稿者権限を持つユーザーも多いWordPressサイトでは、非公開情報の漏洩リスクを軽視できない。プラグインのアップデートに加えて、ユーザー権限の見直しも検討する必要があるだろう。
今後は同様の脆弱性を防ぐため、プラグイン開発者向けのセキュリティガイドラインの整備や、コードレビューの強化が求められる。特にWordPressの権限モデルを考慮した適切なアクセス制御の実装について、より詳細なドキュメントやベストプラクティスの共有が望まれる。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-10329, (参照 24-11-12).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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