ハードウェア

HARDWARE

公開：2024-11-13

LG Displayが業界最高の伸縮率50%を実現するStretchableディスプレイを発表、ウェアラブルデバイスの革新へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• LG DisplayがStretchableディスプレイを開発
• 最大50%まで伸縮可能な画期的なディスプレイ
• 装着型デバイスへの応用に期待

LG Displayが伸縮可能な次世代ディスプレイを発表

LG Displayは2024年11月8日、ソウルのLGサイエンスパークにて最大50%まで伸縮可能なStretchableディスプレイを発表した。この新型ディスプレイは12インチから18インチまで拡張可能で、100ppiの高解像度とフルRGBカラー表示に対応している。^[1]

このStretchableディスプレイは、コンタクトレンズに使用される特殊シリコン素材の基板と新しい配線設計構造を採用することで、優れた伸縮性と柔軟性を実現した。さらに40μmという微細なマイクロLED光源を採用することで、1万回以上の繰り返し伸縮にも耐える耐久性を確保している。

また、このディスプレイは衣類や皮膚などの不規則な曲面にも貼り付けることが可能で、ファッションやウェアラブルデバイスなど幅広い分野での活用が期待されている。消防士の制服に装着して現場情報を表示するなど、実用的なユースケースも提案されている。

Stretchableディスプレイの主な特徴

マイクロLEDについて

マイクロLEDとは、40μm以下の極めて小さなLEDチップを使用した次世代ディスプレイ技術のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 従来のLEDと比べて大幅な小型化が可能
• 高輝度、高コントラスト、低消費電力を実現
• 柔軟な形状変化に対応可能な優れた耐久性

LG DisplayのStretchableディスプレイに採用されたマイクロLED技術は、40μmという微細なサイズながら鮮明な画質と優れた耐久性を両立している。極限環境下での使用や繰り返しの伸縮にも耐えられる性能を持ち、次世代ディスプレイの基幹技術として期待が高まっている。

Stretchableディスプレイに関する考察

LG Displayが開発したStretchableディスプレイは、従来のフレキシブルディスプレイの概念を大きく覆す革新的な技術として評価できる。特に最大50%という伸縮率は従来の20%から大幅に向上しており、ウェアラブルデバイスやスマートアパレルなど新たな用途を切り開く可能性を秘めている。

しかし、この技術の実用化に向けては、量産時のコスト管理や生産効率の向上が課題となるだろう。特殊シリコン素材の大量生産や微細なマイクロLEDの歩留まり向上など、製造プロセスの最適化が急務となるはずだ。環境負荷の低減や素材のリサイクル性も重要な検討課題となっていくだろう。

今後の展望として、医療機器やスポーツウェアなど、より専門的な分野への応用が期待される。人体に密着させて生体情報をモニタリングするウェアラブルセンサーや、環境に応じて表示を変化させるアダプティブアパレルなど、新たな価値創造につながる可能性を秘めている。

参考サイト

1. ^ LG Display. 「LG디스플레이」. https://www.lgdisplay.com/eng/company/media-center/latest-news?contentId=5362, (参照 24-11-13).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「ハードウェア」に関するコラム一覧「ハードウェア」に関するニュース一覧